#045 ページ7
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「……この人、人間だよね？｣
女性が倒れてから約数分後のことであった
彼女はあれから目を覚ますことはなく、所々についてしまった傷も、疲労したであろう体も休ませようと、月の涙がある家の木のベッドへ寝かせた
＿＿眠る彼女について、ニーア君は博識な白の書へ聞いた。左半身の包帯、そしてそこから発生した黒い霧のようなものについて指しているのだろう。あれはマモノの特徴と同様のものだった
白の書曰く彼女の左半身、包帯を巻いてある箇所には『マモノがとり憑いている』らしい。高い戦闘能力に頑丈な肉体、ほんの少しばかりの魔法もそこから来ているとの事だ
「……そう。悪いことしちゃったな、僕。てっきりマモノだとばかり｣
「私もわからなかった…」
私は彼と白の書に比べれば何も知らない無知。況してや『マモノ憑き』なんてもの、生まれて初めて聞いた。二人に比べて例えるならば私なんて生まれたての赤ん坊同然だ
静まる場。聞こえるのはトンネル、谷の上で流れる春の風の音のみであった
暫く彼女を見つめ、一つ瞬きをすると彼女の喉から唸り声が聞こえ、気づいたニーア君はパッと顔色を明るくし、すぐさま声をかける
「貴様ら……」まだ居たのかと言わんばかりの目付きで、寝起きのせいか最初に出会った頃より目付きの悪い女性は不機嫌そうにこちらを睨みつける
「さっきはごめんなさい！」
「てっきりマモノだとばかり……」
「……半分は本当にマモノだ。さっさと出ていけ」
まるで顔周りを飛び交うハエの様に追い払おうとする女性。言動でも判るが、怒りの他にどこか、何かに怯えているのか、私達を避けているようにも見えた
嫌悪とは違う、他の何か＿＿。
ウズウズと何話そうか悩んで、考えている時に白の書は恩着せがましく言った
「我らはお前を介抱し、謝罪した。名前くらい名乗らぬか」少し怒っているような声で自身の書体を不満そうに揺らすとニーア君は慰めるように書体の後ろを軽く二度叩く
「いいよ、シロ。あんなに激しく戦ったあとだもの。疲れてるんだ、きっと」
「それじゃあ、ゆっくり休んでね」彼はそう言い残して私と白の書を連れて離れようとした時、暫く塞がれていた細く少し血色の暗い唇が開いた
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友那(プロフ) - アスカさん» コメントありがとうございます！大変お待たせしました！ローペースではございますが頑張って参ります！ (2019年11月18日 8時) (
レス) id: 44b3cab9a4 (このIDを非表示/違反報告)
友那(プロフ) - 7Gさん» コメントありがとうございます！レプリカントはかなりコアな作品ですからね…。数少ない中この小説を見つけて下さりありがとうございます！頑張ります！ (2019年11月18日 8時) (レス) id: 44b3cab9a4 (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - 続き楽しみにしてました!更新頑張ってください!! (2019年11月13日 22時) (レス) id: a2799e8a84 (このIDを非表示/違反報告)
7G(プロフ) - レプリカントの小説探していたら辿り着きました…更新、ゆっくりでいいので友那さんのペースで頑張りすぎないでくださいね(T . T) (2019年11月13日 21時) (レス) id: 45cf7889d3 (このIDを非表示/違反報告)
友那(プロフ) - 迷子系女子さん» コメントありがとうございます！本当ですか！？感謝です！長らく更新できず、とても後ろめたい気持ちなのですが、次の更新までお待ち頂ければ幸いです (2018年10月1日 0時) (レス) id: cca667a573 (このIDを非表示/違反報告)
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