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#059 ページ21

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「素材を取ってきたよ」
「ありがとうございます!すぐにお二人の武器を強化しますね」


戻ると兄は疲れた顔から一変し、爛々とした明るい笑顔をみせた


「本当は有料なんですけど、お礼も兼ねて特別に無料でさせていただきます」


あまりに嬉しかったのか、加工を施してくれる兄の背から嬉々とした擬音が飛んできそうだった

二人の生活もあるので、一瞬断りそうになったが、彼を見ていると断らないで良かったと思う

代わりに手に入った素材を渡すと更に顔色が良くなって、手馴れた手つきであるべき場所へ直していった


「これでウチも営業することが出来ます、ありがとうございました!」


立ち去ろうとしたその時、弟は目尻に涙を溜め、顔を赤くして「おかーさーん!!」と叫んだ

事情を聞くと私達が帰ってくる直前のことだった。母に会えない辛さからとうとう耐えきれなくなったらしく、弟は駄々をこね始めて母を探して連れ帰ると言い出していたのだそうだ


「お騒がせしてすみません。もうちょっと待ってたら、きっと帰ってくるから。待っていよう、な?」
「おかーさーーん!!」


弟は果てに大声をあげて泣きだしてしまい、兄は眉を八の字に曲げる

そんな二人を見兼ねたニーアは……


「シロ…」
「皆まで言うな!もうわかっておる。こやつらの母親を探せばいいのだろう?」


書体を揺らし、シロはため息をついたものの、シロ自身、ニーアに相変わらずだなと諦め半分、どうしてそこまで手を貸すのかと理解不能、呆れ半分で出たため息だった

私自身も兄の言い方、口調に違和感があった。まるで何かをひた隠すような

私達や弟に隠さないといけない、重要な何かを……


「い、いいです!いいです!そこまでしてもらったら、申し訳なくて…」
「そんなの、気にしないでいいよ!」
「だけど…、あの、…母さんは」


そこまで言ったにも関わらず、やはり彼は「何でもない」と言葉を止めた

話した所でと諦めているのか、私達に聞かれるとマズイことでもあるのか……

真相は話してくれなかったが、代わりにロボット山深部に繋がるエレベーターのパスコードのメモを渡された

まるで「真実は自分達で確かめろ」と言うようだった


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友那(プロフ) - アスカさん» コメントありがとうございます!大変お待たせしました!ローペースではございますが頑張って参ります! (2019年11月18日 8時) (レス) id: 44b3cab9a4 (このIDを非表示/違反報告)
友那(プロフ) - 7Gさん» コメントありがとうございます!レプリカントはかなりコアな作品ですからね…。数少ない中この小説を見つけて下さりありがとうございます!頑張ります! (2019年11月18日 8時) (レス) id: 44b3cab9a4 (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - 続き楽しみにしてました!更新頑張ってください!! (2019年11月13日 22時) (レス) id: a2799e8a84 (このIDを非表示/違反報告)
7G(プロフ) - レプリカントの小説探していたら辿り着きました…更新、ゆっくりでいいので友那さんのペースで頑張りすぎないでくださいね(T . T) (2019年11月13日 21時) (レス) id: 45cf7889d3 (このIDを非表示/違反報告)
友那(プロフ) - 迷子系女子さん» コメントありがとうございます!本当ですか!?感謝です!長らく更新できず、とても後ろめたい気持ちなのですが、次の更新までお待ち頂ければ幸いです (2018年10月1日 0時) (レス) id: cca667a573 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:友那 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年2月1日 3時

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