#058 ページ20
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「まったく、こんな錆臭いところに我が来ようとは」
「シロはすぐブツブツ言うんだよなあ」
知らんわ。そっぽ向いたシロの言うとおり、そろそろ服の臭いが気になってきた
一体何十分経ったのか…
残る素材はあと一つ。根気強く敵を倒しては素材を頂戴していると、ニーアは気休めに尋ねた
「ねえ、シロ。シロは旧世界の事詳しいんだよね？」
あの平原にある、橋の足場の残骸…。旧世界の遺物の一つだそうで、ニーアを含めたこの世代に生きる者の間では、「人を乗せ、特定の場所まで鉄の箱で運ぶ為の橋」「トロッコのようなものが橋に沿って走っていた」と伝えられている
橋の残骸。私も見たが、石畳や木で出来たおとぎ話らしいものでは無い
あれには酷く驚いたものだ
「さあ、我にも分からぬな。昔の人間は賢かったようだな」
「…本当に賢かったら、滅びかけたりしないと思うけどな…。ライラ知ってる？」
「うん。…ん？」
何故私に振った？突然過ぎて思わず肯定してしまった
「いや！知らない知らない！」
「ん〜。そっかあ」
「うんうん。ていうか、なんで聞いたの？」
「なんでだろうね。何でも知ってそうだからかな」顎に手を添えて考える素振りを見せた後、シロが何故か対抗してきた
「戯け。我以上に知識があるものがおるか」
「え〜。シロ、たまに訳の分からない事言うもの。そういう時はアテに出来ないんだよ」
「何を言うか。そもそもだな……」
言い合う二人。彼らを見ていると年の離れた兄弟のように見えてきて笑えてきてしまう
……何だか申し訳ないな。電車の事も、この廃墟が何かの工場であることも話せないで
元々根拠の無い予想だったし、それを言ったところで旧世界のものだったら彼らには関係の無いことだ
そう、彼らには……
……あれ、彼ら、には？
じゃあ……、私には…？
私、何か……、見落として…？
いや、違う。何かから……。ううん、そんな感じでもない。
上手く言い表せないけど、何か、酷い違和感が…、何か……、ナニ、か……
そんな思考に取り憑かれた私は、彼らの会話全て聞き流され気が付けば全ての素材が集まって小さな兄弟の加工屋へ戻った
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友那(プロフ) - アスカさん» コメントありがとうございます！大変お待たせしました！ローペースではございますが頑張って参ります！ (2019年11月18日 8時) (
レス) id: 44b3cab9a4 (このIDを非表示/違反報告)
友那(プロフ) - 7Gさん» コメントありがとうございます！レプリカントはかなりコアな作品ですからね…。数少ない中この小説を見つけて下さりありがとうございます！頑張ります！ (2019年11月18日 8時) (レス) id: 44b3cab9a4 (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - 続き楽しみにしてました!更新頑張ってください!! (2019年11月13日 22時) (レス) id: a2799e8a84 (このIDを非表示/違反報告)
7G(プロフ) - レプリカントの小説探していたら辿り着きました…更新、ゆっくりでいいので友那さんのペースで頑張りすぎないでくださいね(T . T) (2019年11月13日 21時) (レス) id: 45cf7889d3 (このIDを非表示/違反報告)
友那(プロフ) - 迷子系女子さん» コメントありがとうございます！本当ですか！？感謝です！長らく更新できず、とても後ろめたい気持ちなのですが、次の更新までお待ち頂ければ幸いです (2018年10月1日 0時) (レス) id: cca667a573 (このIDを非表示/違反報告)
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