６ー４ ページ8
誠が目を覚ましたのは宿舎に戻るバスの中だった。
状況を把握しようとすると・・・
つ「あ！誠さん起きたんですね！」
マネージャー達がいた。
杏「よかったです、心配しました」
貴「えっと・・・どうしてここに？」
つ「覚えてないんですか？」
杏「坂野上君の手当てをしている時に急に倒れたんですよ、焦りました」
貴「試合は？」
つ「5ー4で勝ちました！」
貴「よかった・・・」
杏「どうして倒れたんですか？」
貴「自分でもよく分からないです」
つ「でも特に問題はないらしいですよ！」
貴「そうですか・・・」
杏「とにかく、起きてくれてよかったです」
貴「はい、ありがとうございます」
さっきまで見ていた映像、どこか懐かしさを感じたな・・・
でも私の家はあんなに笑顔で溢れていなかったし別の家族だよね、でも何で？
つ「・・・さん！誠さん！」
貴「あ・・・」
杏「本当に大丈夫ですか？ボーっとしてましたけど」
貴「平気ですよ、少し考え事をしてただけです」
つ「ならいいんですけど・・・」
杏「とりあえず宿舎に着いたので戻りましょう」
貴「はい、ありがとうございました」
つ「お大事にして下さいね〜！」
杏「何かあったら言って下さいね」
マネージャーの二人がバスから降りる。
私は大きく息をついた。
貴「ほんと、なんで倒れたんだろ・・・」
それにさっきの夢、凄くリアルだった気がする
貴「あれは、本当に夢？」
どこかで経験したことがあるような、思い出そうするも何も思い出せない。
貴「そういえば私って・・・」
4歳頃の記憶、無いな・・・
貴「あの時、何してたっけ？」
もう少しで思い出せる、そんな時
？「おい、何してんだよ」
貴「・・・ヒロト君？」
ヒロト君に声をかけられた。
貴「どうしてここに？」
ヒ「マネージャーが降りてきたのにお前が降りてこないのが不思議に思って見にきただけだ」
貴「心配してくれたの？」
ヒ「なっ！俺はただ、変に思っただけでお前の事なんか・・・」
貴「そう、でもありがとう」
ヒ「い、いきなりなんだよ、まあ感謝するってなら止めねーけどな」
結局思い出せなかったけど、しばらくは思い出さなくていいと思う。
もし思い出してしまったら、全てが壊れそうな気がするから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サイア(プロフ) - 水月さん» ありがとうございます！掛け持ちしてるので更新ペースは遅いですけど頑張ります！ (2019年1月20日 23時) (
レス) id: cf5e9d323f (このIDを非表示/違反報告)
水月(プロフ) - 続編おめでとうございます！なかなか頻繁には来れないのですが、これからの更新も楽しみにしております。 (2019年1月20日 22時) (レス) id: 1bedc7980e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サイア | 作成日時：2019年1月15日 12時
