貴方には(5月14日birthday) ページ7
長引いた緊急幹部会も終わり、クタクタの体で帰路に就く真島は鍵が掛かっていない玄関の扉を開けた
真島｢うわｯ!なんでそないな所に居てるんやAちゃん…｣
玄関という思いもよらない場所で座り込んでいる彼女に驚いたが先程から動かないAに疑問を抱いた
近付くと小さな寝息
真島｢こないなとこで寝とると風邪引くで?｣
玄関に放置というわけにはいかず、彼女を抱き抱えた真島は部屋に入り、ソファの上に下ろしてもう一度声をかけた
貴方｢んぅ…吾朗さん?…おかえりなさぃ｣
眠たげなとろんとした目を擦りながら笑い掛けたAに真島は思わず顔を背けたが、ひとつ咳払いをして視線を戻す
真島｢ん?何や怪我したんか｣
先程まで見えなかったAの指に絆創膏ではなく包帯が巻かれているのを見つけた真島はため息をついた
貴方｢んー、大した事ないよ？｣
真島｢包帯にも血付いとるって酷い怪我やで｣
そう言って怪我にキスを落とした真島にAは驚き顔を赤らめた
貴方｢…あっ!そうだ!晩ご飯ｯ｣
急いで起きや上がった彼女に手を引かれ、真島はダイニングテーブルまで足を運んだ
真島｢美味そうなんいっぱいや｣
貴方｢温め直すから座ってて｣
真島｢俺も手伝((｢いいからいいから!｣そ、そうか?｣
貴方｢うん!｣
彼女におされ真島は大人しく椅子に座ると目の前の料理を一旦下げてキッチンで温め直す彼女を見つめる
帰る時はあんなにくたくただったのに彼女に会えば一瞬で疲れは吹き飛んだなと考えているうちに湯気を立てて机に戻ってくる料理
真島は彼女が席に着いたのを見て礼を言うとAはうんとだけ言って微笑んだ
真島｢せや、今日はなんでこない豪華なんや?｣
今日何があったかと思考を巡らせているとAは机の下に手を伸ばしガサゴソと音を出した
貴方｢これどうぞ｣
そう言って手渡したのは21本のバラの花束
真島｢…青いバラ何て珍しいのう｣
貴方｢お誕生日おめでと、吾郎さん｣
そうか、今日は俺の誕生日だったかと謎が解けた真島はそう言えば今朝西田達が何か言いかけたところ遮って聞けずじまいだったが、今思えば祝いの言葉だったかもしれないと考えた
貴方｢赤も良かったんだけど、吾郎さんには青も似合うと思って。花言葉は神の祝福。誕生日にピッタリでしょ?｣
あとこれと言って次にAが渡したのは黒のリボンがかけられた箱
真島｢開けてみてもええか?｣
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レイナ(プロフ) - 雲雀さん» ありがとうございます!不定期ですがよろしくお願いしますｯ (2021年2月25日 23時) (
レス) id: 62f57f1f40 (このIDを非表示/違反報告)
雲雀(プロフ) - 短編連載おめでとうございます！これからの展開が楽しみです！！ (2021年2月25日 16時) (レス) id: 22260f8f2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：★レイナ☆ | 作成日時：2021年2月23日 15時
