死蝶は舞う2〔龍が如く〕 (ページ40)

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捌拾参ページ40

貴方side

みかじめ料を納めている店を回っているとあっという間に日が落ちた

今度閉まる店の土地は俺らが買う事も決まったし今日の仕事はまぁ上出来だろう

世話役に車で神室町まで送ってもらい、今日もスターダストへ向かう

貴方｢おはようございまーす｣

一輝｢おはよう、亜蝶。今日もいいのかい?｣

貴方｢まぁ、解決させたいから｣

昨日に引き続き衣装を借りて支度をするとすぐにお客さんがやって来た

俺って結構ギリに来たんだな

席に着いて昨日と同じようにお客さんの話を聞きつつ出会いの場所の情報を聞き出すが、今回は有力な情報が手に入らない

1人目のお客さんは時間で帰り、指名もヘルプもないから急に暇になった

ホストってこんなものなのか?

必死に欠伸を噛み殺していると見慣れた人物が店にやって来た

桐生さんだ

桐生さんは他のホストと少し話してからこちらにやって来た

桐生｢月城だよな?なんでこんな所にいるんだ?なんだか、何時もよりチャラいな｣

貴方｢手伝いでホストしてんだよ。桐生さんこそこんな所にどうしたんだ?｣

桐生｢店のモンに少し頼まれてな。一輝らが揉めてるのをソイツが聞いたらしい｣

貴方｢あー、あの事か｣

桐生｢ん?｣

きっと素敵な場所のせいで売上が落ちてる話だろう

桐生さんと2人の元へ行くと案の定その事について話していた

一輝｢あっ、桐生さん。いらしてたんですね。気が付かなくて申し訳ないです｣

桐生｢何かトラブルでもあったのか?｣

一輝｢ええ…内輪の話になってしまうのですが、ここ最近、急に客足が減ってきまして。どうしたものかと少し話し合いをしていたんです｣

桐生｢そうなのか?スターダストは神室町のホストクラブでも1番の人気店だと聞いたが｣

ユウヤ｢それはそうなんすけど、おかしいんすよ!｣

桐生｢おかしい、だと?｣

ユウヤ｢＿＿＿って事があって…｣

桐生さんに今までの事を伝えると不思議そうな顔をする

桐生｢出会いの場所?｣

一輝｢えぇ。何やら今神室町に遊びに来ている若者たちの間で噂になっているパーティーのことらしいんです。うちだけじゃなくこの辺りのホストクラブにもかなり深刻なダメージを与えているみたいなんで、どうにかしたいんですが…｣

貴方｢その事で俺も手伝ってんだけど、上手く行かなくてねぇ｣

桐生さんなら解決出来るかもしれないけど