捌拾肆 ページ41
貴方side
ユウヤ「俺ら、顔を看板に掲げている職なんで探りを入れようにも表立った行動が出来ないんす。どうしようもないんすかね…」
桐生「ふむ。そうか…顔が割れてなけりゃいいんだよな?」
極道社会では結構やばいと思うんだけな桐生さん
でもカタギなら大丈夫ってこと??
一輝「え、ええ…」
桐生「じゃあ俺が引き受けようか?」
一輝「えっ?いや、流石に俺たちの問題なのに桐生さんに手間をかけさせる訳には…」
桐生「気にするな。お前たちには世話になってるしな。これくらいのことはさせてくれ」
一輝「…そうですか。では、桐生さんにおまかせしましょうか」
いやいや
貴方「一輝。桐生さん1人だとなんか不安だから一緒にやる。俺が最初に引き受けたところもあるし」
ユウヤ「2人がついてくれるなら百人力ッすよ!」
一輝「おふたりにはご迷惑をお掛けします」
パーティーに潜入して何が行われているかを調査して来いという事で早速作戦会議だ
貴方「桐生さん、今わかってる事は"出会いの場所"はパーティーで会員制ということだ。今欲しいものは、パーティー会場の情報と会員の人。OK?」
桐生「わかった。店の客に聞いてみよう」
そういうと直ぐにホストと楽しげに会話する女性に躊躇なく聞きに行った
えっ?良く会話割って入れるな
桐生「あんた、ここ最近で素晴らしい出会いが出来るパーティーの噂とか聞いたことないか?」
女性「ああ、それなら行ったことあるわよ。劇場前広場のデボラでやってるヤツでしょ?」
貴方「えっ、お姉さん知ってるの!?流行に乗ってるねぇ」
まさかあれだけ聞いても出てこなかった情報があっさり出てくるとは
女性「友達に誘われて1回行ったんだけどね。私彼氏いるからそんなに興味なくて」
桐生「そうか、教えてくれてありがとう」
貴方「あとはどうやって入るかだね」
桐生「あそこにいるヤツにも聞いてみよう」
桐生さんて行動が凄い…
桐生「なぁ、ちょっといいか?」
女性「え…あなた誰?」
やっぱりそうなるよねぇ!さっきの子が凄いだけで
貴方「急にごめんねッ!俺はここのホストだよ。それでこの人は店長の一輝さんの知り合いでね」
桐生「ちょっと聞きたい事があるんだが」
フォロー入れてやってるのにこの人無視してない??
聞けるならいいけどさぁ
桐生「最近人気のパーティーについて知らないか?」
110人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぷりん | 作成日時:2021年1月3日 15時