死蝶は舞う2〔龍が如く〕 (ページ36)

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漆拾玖ページ36

貴方side

浅田｢会長っていう自覚あります!?｣

案の定本部へ戻ると直ぐに浅田が叱りに来た

いつ帰るって伝えてなかったのによく帰ったってわかるよね

門番してる人が言ったのか?

浅田｢ちょっと聞いてますか??暗殺されるかもしれない立場なんですよ!普通会長は1人で行動しn((｢わかったわかった。シャワー浴びたら仕事するから｣やっぱり聞いてないじゃないっすか！｣

ごちゃごちゃ言ってくるのは浅田だけだよ。ほんと

シャワーを済ませて書類に目を通しながら下っ端が入れてくれた紅茶を飲んでいると浅田がやって来た

浅田｢追加の書類です｣

どさりと山積みの書類を机に置いて確認が済んだ物を手に取り出ていってしまう

これから何往復もするんだろうな…

俺も早く解放されたいしやるか

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貴方｢疲れたぁー!!｣

浅田｢お疲れ様でした｣

机の両サイドに出来たタワーを全て見たなんて自分でも信じられない

伸びをして、すっかり冷めてしまった紅茶を入れ直してくれた浅田に礼を言って飲むとまさに俺好み

下っ端が入れる紅茶は少し渋いし何より熱い

猫舌だから飲めないんだよ

それに比べて浅田の入れた紅茶は完璧だな

貴方｢よし、飯食いに行くか。浅田も行くか?｣

浅田｢誰かさんのせいで他にも仕事が残ってますんで｣

貴方｢あー、悪いな。んじゃ行ってくる｣

子分に車を回してもらい神室町の天下一通に降ろしてもらう

さてなにを食べようかな

1人で焼肉とかは寂しいし…

ダラダラと眩いネオンに照らされながら歩いているとユウヤが呼び込みをしていた

貴方｢ユウヤ｣

ユウヤ｢月城さんじゃないですか。どうしてここに?｣

貴方｢それはこっちのセリフ。スターダストは神室町のホストクラブでナンバーワンじゃなかったのか?呼び込みなんかして｣

何時もは呼び込みなんてしなくても客足は途絶え無かっただろうに

ユウヤ｢ここ最近、急に客足が減りまして。こうして呼び込みしてる状況です｣

貴方｢ふーん。ご飯食べさせてくれたら手伝うよ。勿論ご飯代払うし。ここの食事は美味しいっていう噂を聞いたんだけど｣

ユウヤ｢飯くらい世話になってるんで出しますけどいいんですか?｣

貴方｢飯代くらい払うのに、まっその分働くわ｣

という事で期間限定でホストになる事にした

まさか夢が直ぐに叶うとはね

でもまずは飯だな

やっぱ1人は寂しいし神室町の店は飽きたし

楽しみだ