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漆拾壱 ページ28

貴方side


ホームレス「ワシのもお願いな」



買う意思を見せた途端ぞろぞろと出てくるホームレス達



ホームレス2「俺のは芋焼酎で」



指定までするとは図々しい奴らだな



1人が言うと皆これがいい、あれがいいと言うので忘れないように携帯でメモをとる



貴方「今回だけだぞ」



そういえばあの人には聞いてなかったな



貴方「あんたは?」



?「俺もいいのかい?それならビールを頂こうかな」



貴方「んじゃ買ってくるわ」



ほんとは頭を冷やす為にブラついてたのになんで俺がこんな事をしてるんだ



ブツブツ言いながらも買いに行ってる自分偉くね?



すぐ近くのMストアに入り陳列棚と携帯を交互に見て目当ての物をカゴに入れていくと、1つだけ売ってない事に気がつく



これはハシゴするしかないか



一瞬は違うのでもいいかと考えたけど引き受けたものはしっかりとやり遂げたいタチなのだ



さっさと会計を済ませてポッポに向かうとさっきは売っていなかった欲しかったものがあった



2件目で揃って良かった



寒いし肉まんも買って行くか…



両手にビニール袋を下げて公園に戻ると何やら物騒な音が聞こえる



おじさん「や、やめてくれっ!」



チンピラ「おいおい、こんなんでへばってんじゃねーぞ!w」



ホームレス狩りねぇ



短時間の間に襲われるとは



?「このッ!」



おー、いい蹴り。でも力は弱いな



そろそろ助けるか



貴方「そこのガチ共、その辺にしときなよ」



チンピラ「なになに。そんなヒョロい体で俺らに勝てると思ってんの。おにーさん?」



貴方「今からそのヒョロい"ヤクザ"のおにーさんにボコられるんだよ君らはね」



チンピラ「はぁ?下でに出てやったからって舐めてんじゃねぇよ!!」



袋をおじさんに渡して拳を構える



貴方「ほら来いよ」







貴方「口先だけだな」



チンピラ「す、すいませんでしたぁー!!」



見た目通り弱かったので直ぐに片付いてアイツらは走って逃げていった



肉まん冷めたな



おじさん「俺たちの事助けてくれてありがとな」



貴方「怪我は?」



おじさん「大丈夫だ」



?「いやー、助かったよ」



貴方「それより、買ってきたから中身皆に渡してやりな」



今日は色々あり過ぎて疲れた



ブランコに座り漕ぎながらドラム缶の前に集まって楽しそうに飲んでいるホームレスを見てたため息をついた



?「隣いいかな?隣のブランコね」

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設定タグ:龍が如く , 真島吾朗 , 男装,ヤクザ   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ぷりん | 作成日時:2021年1月3日 15時

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