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「負傷者は!?」
「今搬送されたのが26名です」
「まだ何人中に残っているんだ!」
「喰種の規模は!?」
「幹部はいるのか!!!!?」
「危ない!離れろ!!!」
「重症者から病院へ運べ!!!!」
「一般市民に避難指示を!!!!」
一瞬で混沌と化した警察庁
「まだ中に人が!!」
「もう助けに入れない!!」
聞こえてくるのは人々の悲鳴に近い声ばかり。
ドゴォォォォン
「逃げろ!!!!」
目の前に落ちてくる無数のガラス片
地獄とはこのことを言うのだろうか。
まだ中には多数の人が取り残されている。
そして、喰種が次々と投入されている
「アオギリの人数に対して、捜査官の人数が全く足りません!!」
「こちら○○班!壊滅的状況です、応援を…応え…」
そんな中一際でかい何かが落ちてきた。
ムカデのような。化け物。
「あれは…」
「か。赫者」
落ちてきたのは赫者。
「ふは、フハハハハ!!!!!!!せ、1000ひく、7…は」
正気を保っていない
と同時に
「テメェふざけんなァァ!!!!!!!」
これまた一際でかい羽を広げて降り立った喰種
「テメェ、こいつらに手出したら○すからな」
という声と同時にムカデのような赫者に襲いかかった
「な、何が起きて…」
考える間もなく、羽赫の喰種は
「早く!!離れて!!!!」
と、人々を庇いながらムカデに立ち向かっていた
「こ、この喰種、まさか。し、シルバー!?」
「シルバーって確か…S+レートの…アオギリの…」
「アオギリがどうして人を…」
シルバーと呼ばれる喰種は、ここ数ヶ月、何一つ音沙汰がなかった。
「復活…したのか…」
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作者名:うみちゃん | 作成日時:2024年2月5日 21時