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『このこと、タタラには絶ッ対内緒にしてね?』
アヤト「言わねーよ。俺も勝手に抜けてフラフラしてんだ。バレたら俺が先に○される」
『あちゃー。反抗期だね。じゃ、またね』
アヤト「あぁ。じゃーな。」
そう言って私はアヤトと別れ、帰路についた。
暗くなる前に帰りたい
私は急ぎ足で家に向かった
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『ただいま…て。まだ居ないか。。』
家についたが、安室さんはまだ。
『いつになったら、帰ってきてくれるのかなーなんて』
スマホのメッセージを見る。
一応、毎日「おはよ」だけ送っている。
でも。1件も既読がついていない。
『捨てたわけじゃあ。無いよね。』
いつだっけな。アオギリに捨てられた喰種の子供が入ってきた。
お父さんが「出かけてくるから、いい子にしてるんだよ」と言ったきり、帰ってこなかったらしい。
その後、お父さんは昔からマフィアと絡んでいたらしく、そのマフィアと海外へ逃亡したのが分かった。
子供を置いて、。
許せなかった。
健気に待っていた子供は、アオギリに入ってもなお「お父さん」と泣いていた
帰ってくると信じていたのかもしれない
『安室さんは…そんなこと…しないよ…しないもん…』
誰もいない部屋が。こんなに寂しいと思ったことは無い
『早く帰ってこいよ…』
それだけ呟いて私は目を閉じた
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作者名:うみちゃん | 作成日時:2024年2月5日 21時