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『ここもいない…ここも…』
ちゃんと避難できたんだろうか、
結局どこにも居なく、私は警察庁を出た
『どうしよ…安室さん…大丈夫かな…』
外に出て、裏の誰もいないところでひとり座った。
『安室さん…』
｢さっきから僕の名前呼んで…勝手にﾀﾋんだように扱うのやめてくださいよ｣
『えっ、』
顔を上げるとそこには安室さん
でも、怪我をしていた
『安室さん…！』
安室｢全く…先程までシルバーやってた目付きと全然違いますね。感情どうなってんですか｣
『だってぇぇぇ…』
怪我してるし疲れてそう
安室｢はい｣
そう言うと安室さんは私に両手を広げてきた
『え、何』
安室｢泣きたい時はこうすると楽になりますよ｣
そう言うと安室さんは優しく私をギュッとして、頭を撫でた
悔しいけど、ドキッとした
『ﾀﾋんだと思った…』
安室｢うん｣
『怖かった。安室さんが。居なくなったらって。』
安室｢うん｣
『生きてた』
安室｢そりゃ生きてますよ。誰かが上で戦ってくれたからね｣
『それって…』
安室｢警官が2人来て、上で女の子の喰種がアオギリと戦っているって聞いたから、すぐにAだと思いましたよ。だから、すぐに逃げれたんです。ありがとう。A｣
『なんで早く言わないのさぁぁぁぁ！！！！』
安室｢だってずっと探していたけどチョロチョロと動き回るから｣
『ﾜｧｧｧｧｧｧｧ』
なんだ、最初から逃げてたんじゃん
『でも怪我してる』
安室｢あぁ。これは落ちてきたガラスで切れただけですよ。｣
『良かった…』
安室さんから離れると、少しスッキリした気がした
『あ、そうだ。。』
私はポケットから靴紐を取りだした
安室｢なにこれ｣
『朝に靴紐、切れちゃったじゃん。だから買ってきた』
安室｢可愛いことしてくれますね｣
そう言うと安室さんは私を撫でて
安室｢こんな状況じゃ仕事なんかやってられませんね。病院で手当受けたら、帰りますか｣
『うん、！』
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作者名：うみちゃん | 作成日時：2024年2月5日 21時
