【A.t.R】黒いサンタにさらわれて。

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まふまふside


緊急事態が起こってしまった
そらるさんに伝えるために走る。

普段運動をしないから息切れするのがはやい
けれど、休んでいる間にも最悪の事態は迫ってくるから休めない


まふ｢ああ、もう！なんでこの屋敷こんな広いの！？｣

そらるさんは今、悪い子_いや、Aちゃんの部屋に居る。


Aちゃんに｢屋敷の案内をする｣と言って一人で部屋に行ってしまったのだ



それからようやくそらるさんの元へたどり着く


まふ｢そらるさんっ！大変、大変です、｣

______
〜そらるさんがAの部屋に居る間〜



そらるさんが行ってしまってからおよそ5分後に
この屋敷宛に手紙が速達で届いた


差出人はうらたさんと坂田からだった
彼らも、僕たちと同じブラックサンタだ



嫌な予感しかしない


僕とそらるさんは2人で【After the Rain】という名前のユニットを組んで、悪い子をさらってきた



そして、うらたさんと坂田は【うらさか】というユニットで悪い子をさらっている



彼らはこの時気になると必ず僕らの屋敷にやって来る。もちろん、“悪い子”目当だ



そして、その子がタイプだったり何か特別だとさらっていき、そうでなかったり、男だったり幼すぎたりするとその場で殺してしまうのだ


何回そうやって楽しみを奪われたことか。


だから、AtRとうらさかは敵対関係にある。



そのうらさかが今日、この屋敷にやって来るという内容の手紙だった


今回の子は、今までの子よりもずっと面白い反応をする。容姿については今まで触れていなかったけど、かなり可愛い。


きっとこの子なら、今度こそ僕たちが知りたかったものを教えてくれるはずなんだ

____


そして、今に至る


そらるさんにこの事を話すと、隣にいたAちゃんは不安そうな表情になる


その姿はとても可愛く、美しい。
人間の恐怖、笑顔ほど美しいものは
ないんじゃないだろうか


あれ、笑顔……？僕たちブラックサンタは人の不幸を好むものなのになぜ笑顔が、人の幸せを美しいものであると思ったのだろう？

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