【A.t.R】黒いサンタにさらわれて。

after story ver.うらさか ページ30

sideうらた

また、失敗した

ようやく見つけた蘇憶者を
逃がしてしまった


これほどの大きなチャンスは
もう無いかもしれなかったのに


坂田「なあ、うらさん。オレ達どーしたら
ええんやろうなあ。また失敗してもーた」

その場に座り込み
しょぼん、とした顔で俯く坂田。


うら「そんなもん、分かるわけねーだろ。
俺が1番知りたいっての。
愛されるのって難しいんだな…」


愛とはなんなのか。
愛する、愛される。ただ簡単なように聞こえる
この言葉は思っていたものとは随分違っていた


？？「そんなお前らに、チャンスをやろうではないか」

と、突然目の前に現れたのは
俺らの上司的な存在の人だった


上司「今から2人は人間界に行って1人の女の子と暮らしてもらう。そこで愛を知ったとき、こちらに戻ってきなさい」


坂田「うらさん、どーいうことや？」


首を傾げながら聞いてくる坂田。
ぼーっとしてて話を聞いてなかったのか、
それともただ話を理解出来ていないのか……


まあ、多分後者だろ


うら「人間界で愛を知るまで戻ってくんな、ってこと」



坂田「あー、そういうことなんや！
うらさん、早く行こーや！」

急に明るい表情になった坂田は
指をパチン、と鳴らして
移動用のソリを呼び寄せた


上の人「あ、言い忘れてたけどその女の子は
自分たちで探すように」


うら「分かってますよ、そのくらい」


そして俺達はソリに乗り込んで
人間界へと向かった




、




、
その後、人間界で出会った1人の少女に本当に
恋してしまうことを俺達はまだ知らない


続く(？)

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