【A.t.R】黒いサンタにさらわれて。

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まふ｢Aちゃん、これから僕たちクリスマスパーティーをするんだけど…来ない？？｣


ベッドに座る私の目の前に置かれた机の両隣にある椅子に座った2人は続けて話す



そら｢まあ、パーティーって言ってもクリスマスパーティーとAの歓迎パーティーを混ぜこんだ感じにしようってまふが言ってたんだけどね｣



クリスマスパーティーのお誘い。
ちょうどさっき、パーティーをしたいと思っていたから嬉しかった
返事をしようとしたけれど2人がさらに続けて話すので返事ができない


まふ｢あぁっ、それは言わないでって言ったのにー……
それより、そのぬいぐるみバッジ気づいてくれたんだね〜｣



服につけたぬいぐるみを手にとって触りながら嬉しそうに笑みを浮かべるまふまふさん



そら｢うん、似合ってんじゃん。“俺らのもの”って証明してるみたいでいいじゃん｣


まふまふさんと同じように服につけたぬいぐるみを触るそらるさん。


ぬいぐるみを手に取られたとき
2人の手がかすかに私の肌に触れた
その手は大きくて、冷たい


冷たかった手とはまったく正反対の、
暖かい笑顔をしている2人の顔は
どこか寂しそうだった


そら｢で、来るの？来ないの？｣



『行きます！むしろ行かせてください！ちょうどパーティーしたいと思ってたので嬉しいです……あっ、あとこれ、どうしたんですか？なんで私なんかにクリスマスプレゼントを……』



まだ、出会って1日しか経っていないのに何故こんなプレゼントをくれるのだろう。そして、いつの間にこれを用意しておいたのだろう



まふ｢んー…僕らがキミにあげたかったから…かな？普段だったらこんなことしないんだけどね｣



『なるほど…？』



そら｢まあとにかく、パーティーに来るんだったらパーティーらしい格好をしないといけないだろ｣


確私の今の服装は、『雨に濡れたときの着替え用』として鞄の中に入れていたパーカーとジーパン。これでは、とてもパーティーらしいと言えない



まふ｢あ、そっか。じゃあAちゃん、衣装部屋に行こうか？｣



衣装部屋。屋敷を案内されたとき、部屋の中には入らせて貰えなかったのでとても気になっていた部屋の1つ。



そして、私たちはその衣装部屋に向かった

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