46話 違和感 ページ48
控え室に行き、ミーティングをして玲と紳助と合流する。
A「なんかムズムズしない？」
虹村「あぁ。するな…。」
紳助が親に電話している間、俺と修は小刻みに体を動かしたりちょっと走ったりする。
倉田「どんだけ脳筋なの…」
湊「でも、あんなバスケ見せられたら動きたくなる気持ちも分かるよ。」
A「バスケしてぇぇぇ！」
虹村「俺アップしてあったから余計に動き足りない…」
関口「8時ぐらいならできるみたいだけど、どうする？」
電話が終わった紳助は俺たちの様子を見て少しニヤニヤしながら近づいてきた。
虹村・A「バスケ！！！」
関口「ですよね…w」
紳助の家の近くまで行き、ストバスコートを見つけると各々軽く準備をする。
湊「3on3するにしても人数足りないよね…。僕、始め見てるから4人でやりなよ！」
倉田「え…でも…。」
？？「あ！白髪！」
A「青峰…？お前なんでここに！」
たまたま横を通りかかったのは青峰だった。
湊「あれ？ピンクの髪の子は？」
青峰「さつきか？さつきは迷子だ！」
倉田「っていうかちょうどいいじゃん。ね、紳助。」
関口「あー確かに。青峰、バスケしようぜ。」
青峰「え、マジ？やるやる！」
これで3on3ができるようになった。
問題はチーム。
じゃんけんの結果、修・俺・青峰がチームになったが、バランスが悪すぎる。
とは言っても青峰の実力分かんないし修にはPGなんて繊細なことできなさそうだし…。
仕方がない…か。
A「俺がPGやる。2人は好きなように暴れてくれ」
青峰「うっす！」
虹村「いいのか？」
A「お前にはできねーだろ。バァカ。」
虹村「あ"？ぶっ殺すぞ。」
倉田「ほら、始めるよ。」
俺らの方から始まった3on3。
青峰の型にはまらないプレーに紳助が翻弄されてるうちに俺も上がり、パスをもらう。
湊と向き合うのも変な感じだな…。
そう思いながら湊を抜き、ゴールの上にボールを投げる。
虹村「おらぁぁぁっ！！」
それを修が入れ、俺たちが勝つ。
A「ナイス！」
青峰「すげぇ…！」
倉田「ドンマイ、湊。」
佇む湊の背中を玲が叩き、俺が横を通った瞬間、ボソッと呟いたのが聞こえた。
湊「ダメだろ？"僕"の個性潰しちゃ。」
A「…？どうした？」
湊「あ、なんでもない！次は負けないからね！」
A「おっ…おう。」
走る湊に違和感を覚えながらも俺は背を向けた。
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作者名：雪 | 作成日時：2015年11月23日 1時
