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27話 笑顔 ページ28

松下「A!1on1しようぜ!!」


練習終了後、他の1年3人が体育館の掃除をして、俺はクタクタになって伸びている湊を介抱していると体育館の端っこから松下先輩がボール片手に笑顔で叫んでいるのが見えた。


湊「言っておいで。僕がこの状態じゃ帰るに帰れないし…」

A「ありがとな。先輩、手抜いちゃダメっすからね!」


急いで松下先輩の方に向かうと、頭を掴んでくしゃくしゃとされる。


A「やめてください。」

松下「だって初めてじゃん!俺の誘い受けてくれたの!嬉しくて!」


松下先輩も手を払いのけて睨むも、先輩の笑顔を見ると許しちゃいそうになる。


A「早く、やりましょ。」

松下「はいはーい!あ、それと…。手抜くとか、俺の辞書にないから。」


身震いがした。

先輩相手の1on1で手抜かないって言われんの、すげぇ嬉しいな。

つか、やっぱ先輩ってすげーかっけぇ。


A「ありがとうございます。」

松下「ねぇー!今の俺決まってた!?斎藤先輩っぽくしたんだけど!!」


前言撤回…

この人にかっこいいは似合わねぇやw


A「あははw斎藤先輩に殺されますよ」


俺の言葉通り、松下先輩の側頭部にボールが飛んできて、クリーンヒットした。


斎藤「こいつ殺す。マジで。」


伸びた松下先輩に追い打ちをかけるように足で踏んでいるのを見て笑っていると視線の奥に湊と星野先輩が話してるのが見えた。


斎藤「湊のとこ行かなくていいのか?」

A「あー…なんか、あいつ人見知りなんすけど、それでも頑張って先輩方と話してるの見てるとこのままにしておきたいっていうか…俺が入るのちょっと後でいいや。ってなるんすよね。だから大丈夫っす。」

斎藤「どっちが兄か分かんねぇなw」

A「失敬な。俺は女ですから。」


そういうと松下先輩の遺体←の足を引っ張りながら俺に向かって少し笑う。


A「え、笑った…」

斎藤「あれ?俺だって少しぐらい笑うわ。」

関口「あ、斎藤先輩!掃除終わりました。」

斎藤「あぁ。」

関口「松下先輩に練習付き合ってもらう予定なんすけど、どこにいますか?」

斎藤「あぁー。悪りぃ、あいつなら俺が駆除しちまった。」


伸びている松下先輩を見せて斎藤先輩は楽しそうにしている。


斎藤「田中もコーチと話しあるみてぇだし、俺はこいつ送るし、星野と佐久間は用事あるみてぇだから、今日は帰れ。1年ども。」

倉田「はい!お疲れ様でした。」

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設定タグ:黒子のバスケ , 帝光 , 虹村修造   
作品ジャンル:アニメ
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作者名: | 作成日時:2015年11月23日 1時

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