【黒子のバスケ】伝説の双子の物語。【帝光中学校】

15話 試合 ページ15

湊「次…！」

斉藤先輩と湊の1 on 1。

心配はしてねぇから攻めるか。

斎藤「誰が帝光一だっけ？」

湊「っ…！」

虹村「戻れ！」

A「は？」

気づいたら湊が抜かれて、自陣まで攻め込まれてる…。
間に合わないか…。

関口「くっ…！」

松下「通させてもらうよん！」

関口(よん…？)

ガシャッンッ

関口「ダンク…！？」

田中「流れはこっちに来てる！このまま攻めんぞ！

帝光「おう！」

A「まだ始まったばっかだ！ガンガン行くぜ！」

一年「おう！」

湊「さっきはごめん。次はいける。」

相当集中してんな…。

怖いぐらいに殺気が出てる。

A「俺に回せ。」

取り敢えずさっき佐久間さんにやられた分返さなきゃいけ気が済まない…。

佐久間「あら？Aちゃんが俺とマッチアップ？キャプテンはいいの？」

A「キャプテンは紳助に任せるんで大丈夫です。」

この身長差だから普通にシュートを打ったら止められるから…。

佐久間さんの左側の空いているスペースにボールを投げて俺は右側から抜ける。

湊「はい！」

佐久間「いつの間に…！？」

左側に走りこんできた湊のロングパスを受け取ってそのままレイアップで入れた。

A「さっきの分のお返しです。」

佐久間「こんにゃろ…。」

倉田「さすが…。」

確かにこの5人は強い。でも俺たちは湊がゾーンに入った時の感覚を知ってしまった。それが敗因になると可能性はないとは言えないな…。

虹村(あと1分…。1本ぐらい決めてからにすっか…。)

湊「修くん！」

田中「一本…ねぇ。俺たち相手に？」

なんだよ…。

この殺気

体育館は暑いはずなのに

コート上はひんやりと涼しくなってる

倉田「虹村！後ろに戻せ！」

虹村「チッ…」

A「チェンジ！」

俺と紳助のマークを変えてキャプテンにつくと真正面から向き合った。

やっべぇ…。

勝てそうにねぇな、これ。

田中「逃げんなよ。」

A「誰が逃げるって？玲！」

ボールを受け取りドリブルを始めるがどうにも抜けそうにない。

けど高さなら互角だ。

田中「直接…。いい方法だね。けど、通用しないよ？」

よんでた…！？

倉田「後ろ！」

不意に声が聞こえ、バックパスを出すとすぐ、ボールは頭上を越えていた。

ザシュッ

A「玲！ありがとな！」

倉田「お前弱いんだしちゃんと周り見ろよ。」

A「一言余計だわ！」

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