六つ子の妹は、最強になってしまった双子です。２

49＊side.妹（過去） ページ10

待っててって言ったところに戻れば、凛花姉がいなかった。

電話をかけても出てくれない。


凛希「此処で待っててって言ったのに……」


とりあえず探そうと、歩き始めようと思ったけど、目の前の人のせいでできなかった。


凛希「……？あ、あの、すみません。そちらに行かせてください」


私が右に動けば相手は左に移動して、左に動けば右に移動した。

つまり、あっち側に行かせてくれる気がなかった。


男4「お前の姉はすでに捕えた。ボスはお前もご所望だ。我々についてこい。一つ言っておこう。ついてきたくないなら、ついてこなくても結構だ。お前の姉が、どうなってもいいのならな」


……凛花姉が、捕えられた？


私より格段に強いのに……？


おそ兄達に連絡しようとしても、携帯はカバンの中。

怪しげな素振りを見せれば、確実に、今殺されるか、凛花姉がこいつらになんかされてしまう


隙を見て、凛花姉と一緒に逃げよう。



男5「……逃げられでもしたら面倒だ。しばらく、眠っておいてもらうぜ？」


考えてることがバレたのか、考えを変えたらしい男は鈍器を振り上げた。


真後ろにはもう一人の男。


私は逃げられず、殴られてしまった。

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