六つ子の妹は、最強になってしまった双子です。２

46＊side.姉 ページ7

おそ「っし！全員揃ったな」


おそ兄が放送で構成員も遠ざけたからか、おそ兄が喋り出すまで、この会議室は静寂という言葉が似合う空間だった。


凛希「おそ兄、急に集合掛けてどうしたの？」


凛花「今日も仕事あるんだけど……」


チョロ「そこは心配しないで。2人の仕事で出来るものは僕らで片付けたし、どうしても出来ないものは明日に回したから。」


凛希「…………(¬_¬)」


……何やってんの？この人たち


トド「まぁまぁ、それほど重要なんだよ。この呼び出し」


おそ「あぁ。凛花、凛希。そろそろ話して……いや、聞かせてくんない？お前ら2人の5年間にあったこと」


凛花「あったこと？そんなの、一緒にいたんだから凛希に聞けばいいじゃん。なんで2人も呼び出したの？」


実際は５年間一緒ではなかったんだけど。


凛希「ごめん、凛花姉。私、約束しちゃったんだ。私たちを捕まえて……いや、ロワファミリーから救ってくれたら2人で教えてあげるって」


凛希……。余計なことを……

こんなの教えてなんの得になるの？

何も知らなければ、今までと同じように過ごせるじゃん


カラ「言っただろう？俺達はどんな2人でも、受け入れる。どんな2人でも好きだと」


十四「でも、僕らの中の2人は、5年分ぽっかり空いちゃってるんだ……」


一「……2人自身を愛するためには5年間のことも知らないと愛せないと、思うから」


トド「何を知っても僕らはいつも通り過ごす。態度が変わるヤツなんていないよ。」


……本当に、変わらない？


いや、分からない。


今までの人みたいに絶対に態度が変わる


絶対に敵になる


そう思ってひたすら5年前と同じように過ごしてきた


なのに、なんで知りたがる？


おそ「得かどうかは俺たちが決めることだ。まぁ、得一択なんだけどさ」


チョロ「5年間やってきたこと、されてきたこと、包み隠さず全て教えて。話せる範囲で大丈夫だから。僕らは絶対、敵にはならない」


……チョロ兄が言うから嘘ではないと思うけど、どこか信じられていない私がいる


敵になれば兄弟といえど容赦なく敵として接すればいい

それに、話したいと思っている自分がいることも確か


凛花「絶対に気分が悪くなる話だよ？それでも聞くの？特にカラ兄や十兄、トド兄は嫌ってるでしょ？」


カラ「それでも聞くさ。凛花や凛希のことを知れるのだから」


カラ兄の言葉に全員が頷いた

私は小さくため息を吐き、長くなる話を始めた

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