43*side.おそ松 ページ4
凛花「……
私は記憶がなかったからッ!凛希と同じように出来なくてッ!
嫌だった!!
でも!本当に嫌だったのはそんなことすらも出来なかった自分自身で……ッ!!」
何かに縋るように必死にチョロ松の胸元のシャツを掴み、叫んでいる凛花。
5年間、そしてこの数日間の表情の下にその気持ちを隠していたかと思うと、こっちまで胸が痛くなった。
チョロ「記憶がなければ、僕らは家族であって家族じゃない。兄妹であって兄妹じゃなかった。
家族に戻った凛希と、本当の意味で家族に戻ってなかった凛花とじゃ、同じように過ごせるわけがない。
そもそも、双子だからって全て同じ行動するわけじゃないしね。
僕らだって六つ子なのにとる行動はぐちゃぐちゃだし。
でも、僕らがこっちに連れてきたのに、そんな思いをさせるなんて、ダメだね。僕らは。
ごめんね。」
優しく頭を撫でながら、謝罪をするチョロ松。
俺達も、それに倣い、謝った。
守れなかったこと
そんな思いをさせていたこと
その思いに気づけなかったこと
全てに対して、謝った。
チョロ「記憶がなかったからと言って、凛希のようにしなくて良かったんだよ。
今、こうして本当の意味で家族に、兄妹に戻れたわけだし。
僕らは、どんな凛花でも、凛花として受け入れるし、大好きだから。凛花のこと。
もちろん、凛希のこともね」
俺らの方に、“だよね……?”と肯定以外の返事を許さない目を向けてきた。
怖っ……。てか、否の選択なんか元から0.1も存在してねぇし。
おそ「凛花のことも、凛希のことも、大好きに決まってんだろっ!!」
カラ「Me tooだ!!」
一「……チッ。てか、当たり前。俺も2人のこと好き、だし……」
十四「僕もだーいすき!!野球も好きだけど、2人の方がもっと好きー!!」
トド「その辺にいる女の子より断然凛花と凛希の方が好きに決まってるじゃん!!」
凛希「お姉ちゃんを一人ぼっちにしてごめん!!
……私も大好きッ!!!」
凛花「〜〜〜〜!!あり、がとうッ!わた、しも、大好きだからッ!!」
スッキリした、凛花の笑顔を見れて、周りみんなが笑顔になった。
あ、これは言っとかねぇとな!
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名無し子さん - 双子可愛い (2022年8月8日 14時) (レス) id: 9fdd05528b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか(プロフ) - 未来のみらいさん» ありがとうございます!更新停止中でごめんなさい!そう言ってくださると力になります! (2019年9月1日 18時) (レス) id: 8bef00fd23 (このIDを非表示/違反報告)
未来のみらい - 最新停止残念だけど面白かったです (2019年8月30日 18時) (レス) id: a08dfe79ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか(プロフ) - 露都さん» ありがとうございます!! (2019年4月13日 15時) (レス) id: 8bef00fd23 (このIDを非表示/違反報告)
露都 - ちょっとモヤモヤするけど好きです。頑張ってくださいね (2019年4月6日 11時) (レス) id: bd02d20487 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーか | 作成日時:2019年3月12日 14時