六つ子の妹は、最強になってしまった双子です。２

53＊side.姉（過去） ページ14

白衣1「さて、まずはどうするかな」


実験台に寝かせられた私は、逃げられないようにと手足を同時に拘束された。

室内は本当に実験室かと言うほどに何もない。


白衣1「よし、とりあえずは電気だな。毒はここじゃなくてもできる」


1人がそう言えばガラガラと何かを持ってきた。

最低限の服装にさせられていたから、幾つものコードはすぐに私の身体中に付けられた。

なにかのボタンを押せば、少しピリッとした。


白衣1「さすがにこれは耐えられるか。なんたって松野ファミリーのボスの妹だしな。＋５で」


5回ほど押されたあと、今度はビリッとした。


凛花「……ッ！！」


貼り付けられたところが少し熱く感じる。


それから何度も続けられ、最終的には電気のピリッとしたのをあまり感じなくなった。

終わった時には、手があまり動かなかった。


ずっと痺れていた。

でも使い物にならなくなるのが嫌なのかすぐに治療された。(治療と言っても独自開発の薬を飲まされただけなんだけど)




その翌日にも、同じようなことをされた。

つい昨日まで感じていたはずのビリッとした感覚。

1日経っただけで私はそれを感じられなくなっていた。


こんな、人間はこんなに容易く感覚を失うことができるんだってこと、知りたくもなかった。

流れそうになる涙を必死に耐えて、落ち着かせるため、小さく深呼吸をした。


白衣2「無事、電気はクリアしたようだな。ならば今日からは毒と並行して痛覚もやって行くか」


そう言われて、いや違う。昨日ここに連れて来られた時から、私は全てを察していた。


私は、普通の人間……いや、そもそもヒトではなくなってしまうのだと。


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長らく停止にしてしまってすみません！！

書く暇がなかったもので、更新できずにいました……

今冬休みなので、できる限り更新しようと思います！

本当に、長らくお待たせしてしまってすみません
m(*_ _)m

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