◎松野ファミリー ページ1
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「はあ!?何でですか!こんなに情報は揃ってるのに!」
私は、バン、と6人の男の写真をイヤミさんのデスクに叩きつけた。
イヤミさんはその音に驚くと、機嫌悪そうに私を見つめる。
「早くしないと手が打てなくなります!」
「そんなことミーもわかってるザンス!」
「じゃあなぜ!!」
「やつらの勢いはもう我々の力ではどうしようもないんザンス!!」
「バカ!」
「えっ今上司に馬鹿って言ったザンスか!
チミの熱意はちゃんと伝わってるザンス。
…わかったらとっとと帰ってチョーよ」
しっし、と手で払われムカついた私は、イヤミさんをきっと睨んでオフィスを出た。
私の両親は、過去にマフィアの捜査に当たっていたところ、マフィア同士の抗争に巻き込まれ亡くなった。流れ弾というやつだ。
そのこともあってか、私も自然に警察になり、やっと本格的にマフィア捜査に関われるようになった。
肌寒い季節。コートを着込んで一歩踏み出す。
「松野ファミリー…」
その名を呟いてみる。最近勢力を拡大しつつあるマフィアだ。
やつらが他のマフィアと手を組んだりする前に捕まえてやろうと思っていたが、時すでに遅し。
もうこの周辺では名の知れたマフィアとなっていた。
「おっと、そこのお嬢ちゃん」
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水仙(プロフ) - チョロ松笑ったwww (2017年1月22日 14時) (レス) id: 2af43545d8 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇいん - ふおおおお!!!これは続編も見なくては!!! (2017年1月14日 19時) (レス) id: 85405eb198 (このIDを非表示/違反報告)
NICO - とっても面白かったです! 続編も頑張ってください♪ (2017年1月4日 22時) (レス) id: dd50939e7d (このIDを非表示/違反報告)
スズモモ(プロフ) - なーさんさん» ほんとですか!ありがとうございます〜!おういえあ(・∀・) (2017年1月4日 17時) (レス) id: 371c610c5f (このIDを非表示/違反報告)
なーさん - めっちゃ面白い!!!!いつも見させてもらってます!!おういえあ!(゚∀゚) (2017年1月3日 23時) (レス) id: 9e37fb201f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スズモモ | 作成日時:2016年11月12日 9時