【黒バス】俺たちの軌跡２【赤司征十郎】 (ページ18)

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赤司 side

『───…！あれ…』

修学旅行１日目
行先京都で、班自由行動中
街を回っている時、真田幸村の衣装を着たご当地のペンギンストラップを見つけた

A…きっと喜ぶ
別の班になってしまった彼女の喜んでいる姿を浮かべながら、商品の方へ足を進める
想像しながら…なんて、昔の或斗みたいだ
もうバカにできないな、と思いながら残り１つの商品に手を伸ばす…と

「！？あっ…」

聞きなれた声と共に、手がぶつかった
まさか…そんな偶然
そう思いながら、その手の主を見る

『・・A』

「！征くんだ！！」

思っていた通りのその子が…
目を輝かせながら俺の名前を呼ぶ
君とも或斗とも、離れ離れになった修学旅行…
ただ日が過ぎるのを待つのは、もったいなくなった

「う…ん～」

俺を見て目を輝かせたAだったが、何か悲しそうに頭を悩ませた
少しの間、それを見守っていると

「んーー…仕方ないから征くんに譲るね」

そう言って、ご当地限定のペンギンストラップを俺に渡す

『・・いや、Aにあげるよ』

元々Aに買おうと思っていたもの
そう言うと、Aは不思議そうに頭を傾ける

「私に…？もしかしたら私も買っているかもしれないのに？」

Aにズバリと正論を言われた

『・・その時はお揃いにするさ』

そう答えると、またAは目を輝かせた
大方”征くんもペンギンさん好きの仲間入りだ！”とでも思ってるのだろう

違うよA…──────俺が好きなのは君だ
そんなことを口走る事も出来ずに、どうせならペアで何か探そう！と、
俺の手を引っ張っていくAに従った