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Trajectory 59 ページ14

赤司 side


「────では、お2人の下へ参ります」

「うん、ありがとね!じいや」

玄関前で大きなカバンを持って、軽く俺たちに会釈するじいや
あれから時が経ち、この春休みが終われば6年生
小学生最後の年が始まる


「もし問題か何かございましたら、すぐに連絡を」

「わかってるって、無理はしないよ」

じいやも心配性なんだから…と、或斗は苦笑気味
九条家は全員心配性
もう少し赤司家を見習ってもいいくらい


「では、3人ともお元気で」

最後にいつもの柔らかい笑顔を浮かべ、去っていった
パタンっと扉が閉まったのを確認した後、俺たちは静かに目を合わせた


『・・よろしく、これから』

微笑んでそう言うと、


「これから”も”…だろ」

そう訂正された
少しの間沈黙が訪れたが、同じタイミングでみんなフッと笑い出す


『あぁ、これからもよろしく』

改まって何言ってんだよ、と言いながら俺の頭を撫でる
それを見てAも頭を撫でてくる


「じゃあ今日はごちそうだね!」

1人で作るのは初めて!と張り切っている
今日はAが料理担当の日
手伝おうか?と聞いたが、1人で作る、とのこと
・・何も問題が起きなければいいけど…そう願うばかりだ

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作者名:優飛 | 作成日時:2016年5月22日 13時

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