裏切り幹部の御姉様２

story３７ ページ3

貴方side


「ありがとうございます。乱歩さん。」




とりあえず乱歩さんにお礼を言い
治の方に向き直ってみると……





太宰「……」





案の定、放心状態



「治〜？おーい。」




太宰「ハッ！」




「うぉっ」




太宰「……信じない。信じないよぉ……」


ひたすら呪いのように呟く治


「怖いわ」



敦「えっと……

とりあえずおめでとうございます？」



とりあえずってなんだ、おい。



「…ありがとう？」



あ、よくよく考えたら別に探偵社で
報告する必要はなかったかな……





治は放心状態だし、中也も何故か固まってるし



太宰「姉さん！」



「うぇっ！？」



急に叫びだした治
ビックリしたじゃん。変な声でたよ。



太宰「私はね…姉さんに幸せになってもらいたいんだ……」



「う、うん」




太宰「だから、例え相手がこんな奴でも


私は姉さんの幸せを思って……我慢するよ……！」




こんな奴ってひどくね？



「あ、ありがとう？」



中原「テメェ…こんな奴ってどういう意味だ…」



「まぁまぁ、怒らない怒らない。」



今にも治に襲いかかりそうな中也を宥め
私達は探偵社を後にした。

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