第五話 ページ7
さっき甲斐から回収した折り畳み式ナイフを器用に片手で組み立て、勢いよく振り落とした。
「「、、、、、、、、、!!」」
そのナイフは、甲斐に刺さることはなく、顔の横に突き刺さった。先生が甲斐を殺す気はないことは気づいてた。殺気無かったし。
柊「どうやらまだ状況を飲み込めていないようだなぁ」
立ち上がった先生はパソコンを開き、少し操作してから、時計に手を置いた。
ピッ
ドッガァァン
なんか、爆発が起きた。そして、大きく校舎が揺れる。揺れに耐え切れず机を掴む者がほとんど。
柊「ロックを解除した。外にでられるよ」
皆は顔を歪めながら外にでる。当然だろう、爆発なんてよっぽどのことがない限り経験することなんてない。まぁ、俺は経験したことあるのだが。俺は、どうしたら善いのか。少し考えたが、“普通”を演じるのが1番だ。そう思って、俺は、普通を演じることにした。そして俺は、教室から飛び出す。そしたら、瓦礫があった。そして、瓦礫の向こう側からは、避難している音であろう足音が聞こえた。
『、、、見捨てられた、、、っぽいな。』
みんなは、慌てている。その人混みを掻き分けて、先生が居なかったので、今の間にと、こっそり持っていた、愛用のナイフをポケットの中に突っ込む。バレたらバレたで仕方ない。そう思って。
先生は黒板に学校の地図を貼付け、この教室、美術室、そしてトイレ以外行けないことを説明した。ドッキリを疑う声もあったが、それは、違うだろう、これで「ドッキリ大成功〜!!」とかいってカメラマンとかでてきたら御免じゃ済まねぇよな。
柊「因みにこの校舎内には、至るところに爆弾が仕掛けられている」
逢沢「この教室にも爆弾があるってことですか、、、、、、、?」
先生は天井を指差し、「1,2,3、」と数えた。皆の背中が凍りつくのが分かった。
柊「、、、分かったら席に着こうか」
こんな状況で、冷静に席につけるのか?、、、まぁ、席についてる俺が言えねぇか。
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作者名:十六夜紅葉 | 作者ホームページ:http://yuuha0421
作成日時:2023年3月3日 21時