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〜夜side〜
そして翌日。
「なるべく考えないようにしてる事だけど、俺たちの父親って一体誰なんだろうな。あ、考えるだけで心が沈む。」
「馬鹿ね。そんなレベルの低い事で落ち込んでるの?処女受胎に決まってるでしょ。」
その後、新居で新居祝いです。はい。社長がクソ飲んでます。お酒を。
「なく酒がうめぇな!ほれ!新居祝いの酒だ!飲め飲め!」
「わー、森伊蔵だー。」
「ダメですよ。アイさんが二十歳になるのは来週。もうちょっと我慢してください。」
「あー、そうだったそうだった。アイが主演のドラマも視聴率上々!B子町全体の仕事もびっちり埋まって、いよいよ来週はドームだ!!がはは!!」
嬉しそう。
「社長、 上機嫌だねー。」
「社長はね、自分の育てたアイドルをドームに連れてくのが夢だったのよ。社長だけじゃなくて、社員皆の夢でもあるけど。」
「そんなにドームってすごいの?」
「他の箱とは意味合いが違うのよ。専門の会社は挟まないと枠すら押さえられないし。そうそう大人数の観客を捌けるスタッフの練度や実績、ドームに相応しいアーティストか。厳重な審査がある。長い時間とスタッフの努力が、必要な会場なの。お金があれば出来る場所じゃない。」
すごいところでライブするんだね、母さんって。
「選ばれた一握りのアーティストだけが、上れる場所。ドームは皆の夢なのよ。」
「へぇー」
『お母さんは、世界一のアイドルだもんな。』
「ふふ、ありがとー!なら、夜、A、ルビー、アクアの4人は世界一のアイドルの子供だね!」
そう言って、お母さんは俺たち4人を順番に撫でてくれた。嬉しかった。幸せだと思った。けどさ、幸せなんて、一瞬で崩れ去るんだよ。
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朝比奈誠@斎藤一推し(プロフ) - 有栖 月華さん» ありがとうございます!がんばります! (6月25日 20時) (レス) @page14 id: 44e696c465 (このIDを非表示/違反報告)
有栖 月華 - すごく続きが楽しみです!更新頑張ってください! (6月23日 11時) (レス) @page13 id: 32c6fabc5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十六夜紅葉 x他1人 | 作者ホームページ:http://yuuha0421
作成日時:2023年6月20日 17時