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理想主義者の妹、その憂鬱 国木田千代 ページ6

『ねぇ、なんでまた治さんに対して説教してるのあれ。』

と、治さんの弟である藍良に文句を言う。

「私に文句云わないでよ。っていうか、独歩さんのこと、あれ呼び?」

『うん、あれ呼びだけど。』

「ど、毒舌だね、独歩さんに対しては。」

『うんそうだね。あれは、めんどくさいだけだし。』

「、、、、。」

苦笑いしている藍良。、、、仕方ないじゃない。兄である、国木田独歩は、何でもできる優等生。否、努力の天才。そんな人と比べられても困るのよ、私が。

「ねぇ、独歩さんのこと、好き?」

『、、、大嫌い(大好き)だけど。』

「そう。」

大嫌いだけど、嫌いになれない。好きなんだよ。大好きなの。でもね、お兄ちゃんは、自分のことを低く考えちゃうから、嫌いなの。

仲良しなんじゃないかって思う時ある 中原夜→←兄妹喧嘩と仲直り 芥川千秋



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作者名:十六夜紅葉 x他1人 | 作者ホームページ:ありませんっ!  
作成日時:2023年5月2日 8時

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