第十七話 ページ19
オレ、どうしたいの?・・・闇に戻りたいのか、それとも光に行きたいのか。どっち?自分にそう問いただす。だけど、答えは出ない。
『・・・・・・っ、わかんない。』
判んない。・・・いや、きっと、
『・・・・・・はぁ』
ため息がこぼれる。・・・オレ、どうしたいんだろ?そう思って、悶々と考え始めた。だけど、結局答えはでない。
『あー・・・判らない・・・』
判らないよ。判らない。・・・オレは一体、どうしたらいいの?そんな風に、思ってたそんな時。
[ねぇ、翼、今から⬛︎⬛︎に来て。
昔の非番時の格好の俺がいるから、少し話したいんだ。]
と、連絡が来た。・・・びっくりして、慌てて携帯を覗き込んだ。というか凝視した。
『・・・・・・』
少し考えてしまった。だけど、答えは決まっていた。とまぁ、そんな感じで指定場所に行く。そしたら、蓮を見つけた。・・・とてもラフな格好してたけど。珍しい。というか久しぶりに見た。
『・・・れん・・・?』
「あ、翼」
『・・・・・・』
ほんの少し気まずくなる。そして、ふと目を伏せてしまう。
「翼、聞いて」
『・・・やだ』
「いいから聞いて」
『・・・・・・判った』
覚悟を決めた。
「俺、翼に光の中で居てほしい」
予想外の言葉で、驚いた。思わず目を見開く。
『えっ・・・?』
「翼なら、光でも居れるから。」
『・・・・・・』
「これが、俺の願い。」
『・・・うん』
オレなんかでも、光に染まれるのだろうか・・・?染まれるのなら、居たいな。光の方が心地いいから。
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