囚われの身 ページ41
……あきらかにおそい。
あれから一時間は経っている。
お花の在庫も残りわずかになってそろそろお店も回らなくなりそう。
Aさんならそんなことも考慮して遅くなるなら何か連絡があるはずだ。
ドンナ「Aちゃん遅いですね。もしかしたら本当に何かあったのかも…」
フローラ「西風騎士団に相談してみた方がいいかもしれないわ」
パトロール中の騎士の人に事情を説明するとすぐに何人かで探しに行ってくれた。
なにも、なければいいけど……
ーーーーーー
貴方視点
貴方「…あれ？ここは…」
花を調達していた。その証拠に手にはたった今積んだばかりの花が風に揺れている。
でもそこは到底花なんて咲かなそうな硬い石でできた建造物の中にいた。
天井なんてなくてただただ広い空間。どの道を進めばいいかなんて分からなくて辺りをキョロキョロと見回すけれど誰もいない。
貴方「出口…この先にあるのかな…」
ここにいてもしょうがない。そう思ってとりあえず前に進むことにした。
神秘的な建造物を壁に沿って進めば微かに人の声がした。話し声だろうか、男の人たちの声が近づくにつれ段々とハッキリしてくる。
助かるー…そう思った時、
「誰かいるのか！！」
男の人の怒鳴り声。自然と体が固まる。
貴方「ひっ…あ、あの！あやしい者ではないです！！迷ってしまって…！」
意を決してその人達の前に出る。
「お前…チッ…目が覚めたのか。面倒だな…」
私の姿を確認した男の人は苛立ちのこもったような顔で私を睨んだ。
「あの女はまだなのか！」
「だから言ったろ？あんな貧乏くさい女金なんて払えるわけねぇだ」
「はぁ、あんな依頼受けるんじゃなかった…」
なんの話をしているのかさっぱりわからいけど、どう考えても私はこの人たちに攫われたんだろう。
早くここから逃げないと…！
話に夢中にっている男の人達に気づかれないように静かに距離を取る。
どこに逃げたらいいかなんてわかんないけど…とりあえずここから離れなきゃ…！
「何処行く気だ！！」
バシン！と足元で男の持つ鞭が音を立てた。
貴方「っ…！」
「大人しく元の部屋に戻りな」
ワラワラと男の背後…いや、そこらじゅうから仲間だと思われる口に布を当てた人たちが出てきた。
この人数じゃ隙をつくなんて無理だ…
貴方「…わかりました」
今は大人しく従うべきだと判断して目が覚めた部屋に戻る。
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ドリアン(プロフ) - 凄く面白かったです、応援してます！ (2022年12月13日 0時) (
レス) @page44 id: f43b62c151 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - いつもイラストが可愛くてニヤニヤしながら見ちゃいます！そしてディルックさんがイケメン…！！ (2021年6月29日 22時) (レス) id: afa275cee1 (このIDを非表示/違反報告)
りー - ディルックさんイケメンすぎて、、！好きです！続き待ってます！ (2021年6月22日 7時) (レス) id: d04a74515a (このIDを非表示/違反報告)
カリン(プロフ) - 水目桜さん» 水目桜さん、はじめまして！コメントありがとうございます！イラストも褒めていただいて感激です…！頑張って完結まで進めますのでよろしくお願いします！！ (2021年5月11日 9時) (レス) id: 44d3bf4540 (このIDを非表示/違反報告)
水目桜(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませてもらっています(*^^*)ディルックさんの絵もとても綺麗で大好きです！これからも更新頑張ってください！ (2021年5月10日 0時) (レス) id: b42ef5c4d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カリン | 作成日時：2021年4月27日 11時
