彼女の父(ディルック視点) ページ11
ディルック視点ーーーーー
鶏肉を調達して、彼女の家へ向かう。
家の前に着いてノックをしようとしたが、その前に少し崩れた襟を整えた。
((コンコン
今度こそノックをすると中からガタガタと音がする。
きっと彼女だ。
((ガチャ
貴方「おかえりなさい！鶏肉ありがとう！お疲れ様！！」
笑顔で出迎えてくれた彼女を見て、新婚みたいだ…なんてらしくないことを考えてしまう。
「あがってあがって〜」と鶏肉を受け取った彼女が僕を家に入れてキッチンに向かう。
ディルック「何か手伝えることは…」
貴方「大丈夫！あ、お父さんの話し相手にでもなってあげて！お父さんもディルックのこと大好きだからさ！」
"も"という言葉に多少期待してしまう。
わざとなのだろうか？
父「あ、ぼっちゃま！いらっしゃいませ」
彼女と話しているとキッチンに彼女の父が現れた。
ディルック「その呼び方、慣れないのでやめてください」
父「そんなわけには！今は私の上司ですからね」
ハハッと笑いながら話す彼の笑顔はAと少し似ていた。
貴方「もう！話なら向こうでして！」
彼女に背中を押されて流れのままキッチンを追い出されてしまった。
父「時間もあるのでこのじじいの話相手にでもなってくれませんか？」
ディルック「貴方もまだまだお若いでしょう」
彼が勧めてくれた椅子に腰掛けると彼はぽつりぽつりと話しだした。
父「今でも、ディルック様やお父上には感謝してもしきれません。私の商団が倒産して、商人としての信用がなくなった私を快く引き入れてくださった」
ディルック「貴方を受け入れたのは父ですが、僕も貴方には助けられています。貴方の商人としての腕は確かですから」
父「………今の私の立場から言うと失礼にあたるかもしれませんが…」
ディルック「？」
父「本当は、娘をディルック様の婚約者にと考えていたんです」
ディルック「…は」
不意打ちに爆弾発言をされ思考が停止する。
婚約者…？
Aが僕の…？
父「ほら、歳も近いし小さな頃から気もあっていたようでしたので…！」
「今となっては夢のような話です」と笑いながら言う彼は本当にもう今は関係ないと考えているようだ。
ディルック「……夢ではありませんよ」
小さな声で言った僕の言葉は彼には届いてないようだった。
貴方「おまたせー！！……？なんの話をしてたの？」
父「なんでもないよ。…お！美味しそうだね。さっそくいただこうか」
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ドリアン(プロフ) - 凄く面白かったです、応援してます！ (2022年12月13日 0時) (
レス) @page44 id: f43b62c151 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - いつもイラストが可愛くてニヤニヤしながら見ちゃいます！そしてディルックさんがイケメン…！！ (2021年6月29日 22時) (レス) id: afa275cee1 (このIDを非表示/違反報告)
りー - ディルックさんイケメンすぎて、、！好きです！続き待ってます！ (2021年6月22日 7時) (レス) id: d04a74515a (このIDを非表示/違反報告)
カリン(プロフ) - 水目桜さん» 水目桜さん、はじめまして！コメントありがとうございます！イラストも褒めていただいて感激です…！頑張って完結まで進めますのでよろしくお願いします！！ (2021年5月11日 9時) (レス) id: 44d3bf4540 (このIDを非表示/違反報告)
水目桜(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませてもらっています(*^^*)ディルックさんの絵もとても綺麗で大好きです！これからも更新頑張ってください！ (2021年5月10日 0時) (レス) id: b42ef5c4d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カリン | 作成日時：2021年4月27日 11時
