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9.森のお茶会? ページ12

白ウサギ『僕は、いいお茶会を知っているよ、アリス』

亜利沙「お茶会…、気になるわ。
どうせ、暇だし…行ってみましょう?」

白ウサギ『わかった、アリス』

そうして、亜利沙と白ウサギは、
[赤の女王の城]を後にした

白ウサギは、亜利沙の手を取って
ぬかるみを避けながら森へと歩く

亜利沙は、少し怖くなってきた…

亜利沙(本当にこんな薄気味悪い森でお茶会なんてあるのかしら)

周りは、ずっと不思議な形をした木が並んでいて
どこかから、笑い声が聞こえる
空も、だんだんと暗くなっていく

亜利沙「ねえ、白ウサギ。
ここで、お茶会を開くの?」

白ウサギ『そうさ、アリス。
奴等は、イカれてるからね。』

亜利沙「イカれてる?」

白ウサギ『うん。ほら、見えてきた』

目を細めて見てみると、
微かに森が開けていることが分かる

亜利沙「なんで、あの一角だけ明るいのかしら?」

白ウサギ『この世界が、おかしいからだよ。アリス』

亜利沙「ふぅん。」

亜利沙(確かにおかしいわね、この世界は。
私が居たところとは…全然違う)

亜利沙は、そこで初めて、この世界に順応しつつある自分を叱咤した

亜利沙(…いけないわ。
いくら居心地がいいからと、ここにずっといてはいけない気がする)

そうして、亜利沙は少し前を歩く白ウサギの手を軽く引っ張った

白ウサギ『アリス、どうしたんだい?』

亜利沙「私、お茶会に出たら帰えるわ、お母さんが心配するもの」

白ウサギ『…そうかい。
アリスがいないと寂しいな』

亜利沙「私にだって帰るところがあるから」

白ウサギ『そっか。…ついたよ』

いつの間にか、お茶会についていたらしい

そこは、木が全くない日当たりのよい場所だった

亜利沙は、周りを見渡した

亜利沙「お茶会はどこでしているの?」

白ウサギ『呼べば出てくるよ』

亜利沙「呼ぶ?
じゃあ…お茶会ー!!」

白ウサギ『ふふっ、アリスは面白いね帽子屋を呼ぶんだよ』

亜利沙「帽子屋…」

そう、必ずアリスの話に出てくる帽子屋…

この世界にもいるらしい

10.イカれ帽子屋→←8.死刑です



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設定タグ:アリス , 前世の記憶 , 恋愛   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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胡蝶(プロフ) - 新アカウントにしたので、こちらからお入りくださいませ。 (2017年1月14日 21時) (レス) id: 3a0ac71f56 (このIDを非表示/違反報告)
弥宙(プロフ) - 大丈夫!?お大事にね (2016年5月8日 23時) (レス) id: 8067673ccc (このIDを非表示/違反報告)
弥宙(プロフ) - 田島さんを思い出した。そして、赤の女王怖ぇ。 (2016年4月24日 10時) (レス) id: b6e82586c0 (このIDを非表示/違反報告)
弥宙(プロフ) - 続き気になります!! (2016年4月2日 23時) (レス) id: 8067673ccc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜華 | 作者ホームページ:___  
作成日時:2016年1月4日 2時

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