運命の日7 ページ25
廊下からは男たちの足音が聞こえる
素早く窓から外に飛び出して
また雨避けの出っ張りの上を走る
このまま壁伝いに移動して
隣の建物に飛び移れば助かるかもしれない
問題は窓がある上にしか雨避けがないこと
それ以外の壁には
Aでもつま先を引っ掛けられる程度の
出っ張りしかないという事
慎重に壁を渡らなければならないが
その為にはさっき外した左手の関節を
嵌めなければならない
関節外しがこんな痛いなんて聞いてない...！
関節外しが特技だと言うマイキーに
エマとの格闘練習の時
念の為と教えられた技だったが
戻す時ちょっと痛いぞとしか聞いてなかった
ちょっと怯んだAの耳に
聞き覚えのあるバイクの排気音がどこからか聞こえる
ハッとして自分を叱咤したAは
手首の関節を思い切って嵌めた
A「きゃあああぁあーー！！っ...くっ...ぅ...」
突如走る激痛に手首を抑え悶絶するA
悲鳴を聞いたリーダー格の男が窓から身を乗り出し
蹲るAの髪を掴み引っ張った
リーダー「捕まえたァ〜。もう諦めろよ」
A「嫌！捕まえられるものなら捕まえれば良い！やれるものならやればいい！だけど、私は絶対諦めない！」
Aはさっき奪ったナイフで
掴まれていた髪を切り男から離れ正面から対峙する
笑え...
怖い時ほど笑え...と自分に言い聞かせる
私はどんな時も頼りになる人達を知っているはず
場地さんの様に不敵に...
ドラケン君の様に堂々と...
マイキー君の様に大胆に...
そして...三ツ谷君の様に頼もしく...
A「助けが来るまで大人しく待ってるつもりもない。そんなんで東京卍會二番隊隊長の女が務まると思うの！？！！」
そう堂々と啖呵を切った後
Aは壁の足場につま先を引っ掛け
少しずつ慎重に足を進める
それを男達が追いかけようと窓枠に足を掛けた瞬間
部屋の入口付近でカメラを持った男が
吹っ飛んで倒れた
そこには雨で全身びしょ濡れになりながら
息を切らして立つ三ツ谷の姿
傍らには携帯を片手にここまでをナビした八戒がいた
三ツ谷「悪い、待たせたな。人のもんに手出したんだ！全員ただで済むと思うなよ！！」
八戒「タカちゃん背中は任された」
勇ましく雄叫びをあげ
2ＶＳ3の乱戦が始まる
3人に対して不利かと思われた三ツ谷と八戒は
見事な連携で相手をのしていく
あっという間にリーダー格の男以外を倒し
その男と三ツ谷のタイマンが始まった
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ち - 夢中で読んじゃいました！伏線の回収がすごい気がします！ストーリー性がはんぱないです！ (12月19日 22時) (
レス) @page28 id: 8589ec936d (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - れなさん» 最高に嬉しいコメントありがとうございます。自分なりに文章を試行錯誤中なので今後も書き方が変わっていくかもですが頑張って更新していきますね (2023年2月3日 14時) (レス) id: 1c45d362d0 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高に好きです、、文才天才すぎます、、良ければ更新してもらえると嬉しいです！！完結までついていかせてください！！ (2023年2月2日 19時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - 麗さん» コメント+ご指摘ありがとうございます。読み返しているつもりなんですがやはりチェックミスが度々あってすみません。修正しましたので、また変換間違いがありましたら教えていただけると助かります。m(_ _)m (2023年1月26日 6時) (レス) id: 1c45d362d0 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 初めまして、一気読み最中です。 なんだか細かい所を初コメでお伝えしてしまうのが大変申し訳ないのですが素敵な物語な分勿体無いなと思うのでお伝えさせていただきますね。35ページの希咲と半間が~の所、稀咲ではないでしょうか？ (2023年1月25日 22時) (レス) @page35 id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらら | 作成日時：2022年11月11日 3時
