東京リベンジャーズ【さだめられた運命の中で】2

運命の日 ページ19

お祭りの日
ヒナちゃんとエマちゃんは
ダブルデートだと出かけて行った

私もこの間のご機嫌取りも兼ねて
三ツ谷君とルナ、マナちゃんと出かけようと
三ツ谷君宅に来たのがさっき

だが三ツ谷君が険しい表情で出かける準備をしている

A｢三ツ谷君？｣

三ツ谷｢悪い。ちょっと留守番頼むわ｣

A｢それは良いけど...。何かあった？｣

三ツ谷｢いや、ちょっとな。...心配すんな、ちょっとペーやんが荒れてるだけだ。すぐ解決して戻ってくるから｣

そう言って出かけていく三ツ谷を
不安そうな表情で見送るA

ペーやんが荒んでドラケン君への
恨み言を言っていたのは知っていた

だけどあんなに急いで出かけていくなんて...

武道の話を聞いた後だっただけに
嫌な予感が拭いされない

完全に武道君のことを信じたわけではないが...

キーホルダーが砕けて消えたあの瞬間感じたもの...
憤怒、絶望、悲愴、未練、後悔、諦め、無気力
一気に襲ってきた意味のわからない複雑な感情に
嗚咽して泣いた

周りで見ていた人達は突然の出来事に
戸惑ったことだろう
私の頭がおかしいと思われてもおかしくない

そして一瞬頭に流れ込んできた
少し大人な三ツ谷君の姿...
あれを思い出すと今でも切なくなる...

あれは一体なんだったんだろう...

浮かない表情をするAに
マナとルナが心配そうに顔を覗き込んできた

A｢ごめん、ごめん。今日の晩御飯何にしよっか？｣

気を取り直し笑顔を作るA

いつも通り過ごし
晩御飯の片付けをしていると
アパートの階段を登る足音が聞こえる

他の部屋の住民かなと思いながら
洗い物を続けていると
部屋の前で足音が1度止まり
暫くしてから足音が遠ざかって行った

明らかに1人の足音ではなく
部屋に入らない様子から
三ツ谷母が戻ってきたとも思えない

洗い物をしながら平常心を装いつつ
ルナ、マナに大きめな声で声をかける

A｢ルナちゃーん、マナちゃーん、2人にお願いがあるんだけどー。お兄ちゃんの布団片付けて、私の布団出しといてくれなーい？｣

ルナ｢え？今日Aちゃん、泊まってくの？｣

マナ｢じゃあ私達と一緒に寝よ！｣

A｢泊まってくよー。だって三ツ谷君今日何時に帰ってくるか分からないし。3人で1つの布団じゃ狭いでしょー。だって2人ともぬいぐるみ抱きしめて寝るんだから。布団並べて寝るから、早く出しちゃってー｣

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