君を抱きしめられたなら 【中務裕太】

６好きなタイプの話 ページ6

.裕太 side







好き.....なんかなぁ



Aちゃんのこと




でもそんなに知らんし、

どんなタイプが好きだとか
何が好きとか
趣味とか

その他もろもろ､何も知らん




裕太「なあ､玲於」


玲於「 ん？ 」


裕太「Aちゃんって彼氏とかおるんかな？」


玲於「んなもん涼太くんに聞けばいいんだよ(笑)」


裕太「妹の恋愛事情なんて知っとるか？」


玲於「そりゃ初めて会った俺に聞くより生まれた時から一緒の涼太くんに聞く方がいいでしょ」


裕太「でもな〜」




聞いたところで「Aのこと好きなの」って言われるのは目に見えてる


それと、わざわざ聞くのもなぁ




玲於「涼太くーん､Aちゃんって彼氏とかいんの？」


涼太「は？何？Aのこと好きなの？」




ほらな､(笑)

涼太くんってシスコんやな




玲於「いや、俺じゃなくて裕太くん」


裕太「.....えっ、」


龍友「マジで！？早くない？」


隼「一目惚れ！？」


亜嵐「甘酸っぱ！！」


メン「いいなぁ。俺もそんな恋したい.....」


涼太「何？裕太くん好きなの？Aのこと」


裕太「いや、好きって言うか､まぁ､気になるなぁ､みたいな」


涼太「ふーん。ま、彼氏はいないけど」




もう玲於があんなこと言うから､みんなにバレたやんけ


当の本人はニヤニヤしてこっち見てるし





涼太「裕太くん､Aの好きなタイプ教えてあげるね」


裕太「別にええけど.....」


涼太「優しくて､おもしろくて、安心できて、個性的で、笑ったら顔がクシャってなる人が好きらしいよ」




いや、何でそこまで知ってんねん(笑)


逆に怖いわ




隼「裕太くんほぼ当てはまるじゃん！！！」


メン「頑張れ裕太！！」


裕太「俺一緒におって安心できる？(笑)」


玲於「好きな人とだったら安心できるっしょ」




もとはと言えばこの話の原因お前やからな

まあ､ええけど





ちょっとでもAちゃんのこと知れてよかった､気もする





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