【薄桜鬼】紅ノ槍～拾～ (ページ10)

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貴方side. ページ10

大鳥「土方くん、ちょっと良いかな。っと、邪魔しちゃったかな。」

私は土方さんにお茶を持ってきただけだった。
その時に、少し休んでください、と言ったら。
土方さんは私の手を引いて、私を抱きしめた。
私は土方さんの膝の上に座っている形になる。

土方さん曰く、これが落ち着くらしい。

土方「大鳥さんか。何の用だ。」

A「す、すみません。何か用事なら、私退出してますね。」

私は土方さんの腕から抜け出そうとしたものの。

A「あの、土方さん？」

土方「別に、お前が聞いても問題はないだろ。」

そういうことじゃないですよ！
と、叫びたかったけれど、とりあえずは、ここから降ろしてくれる気はなさそうだ。

大鳥「土方くんは、随分彼女のことが好きなんだね。こんな可愛い子が側にいてくれるなんて、実に羨ましいよ。」

私は可愛いという一言に赤面した。

土方「好きなだけ羨んでれば良いさ。こいつは、俺のだからな。」

まさかそこまでいうとは思っていなかったのか、大鳥さんは目を丸くして驚いていた。

一方、私もそこまで言うなんて思っていなかったので、恥ずかしくて、身の置き所がなかった。

土方さんは、あの日倒れてからと言うもの、露骨に甘くなった。
なんだか慣れない反面、それがとても嬉しかった。

いや、やっぱり恥ずかしいけど。