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貴方side. ページ43

私たちは新政府軍に味方した、宇都宮城に攻め入った。

最初は圧倒されていたものの、土方さんのおかげでなんとか落とすことが出来た。

しかし、その4日後。
宇都宮城はあえなく新政府軍に奪い返されてしまった。

旧幕府軍は再び会津を目指すことになったが、その時に負傷した土方さんは日光で逗留し、治療を受けていた。

私は、旧幕府軍から離れ、土方さんの治療にまわっていた。





しばらくしたころ。
少しずつ良くなって来た土方さんは私の目を盗んですぐに仕事をしようとしていた。

A「土方さん?!何やってるんですか!死にかけたっていうのに。まだ安静にしててください!」

土方「誰が死にかけただ。そこまでひどくねぇよ。」

A「ひどくないって……。私がどんな気持ちで…………はぁ。分かりました、けどこれだけでも羽織ってください。身体に障りますよ。あと、その書類が終わったらすぐに横になってくださいね!私の目を盗んで仕事するなんてだめですよ!ここで見張ってますから。」

私が若干睨むように土方さんを見ると、土方さんは素直に筆を置いた。

土方「ああ、世話をかけたな。」

そう言って優しく土方さんに私は驚いて、拍子抜けしてしまった。


そこに、島田さんと大鳥さんがやってきた。

島田「副長!」

大鳥「土方くん、もう起きて大丈夫なのかい?」

土方「ああ。大鳥さんも一緒か。……おかげさまでな。」

島田「良かった。あの時は本当にどうなることかと……。」

島田さんは少し涙ぐんでいた。

土方「大げさだな。あれっぽっちで死にゃしねぇよ。」

島田「そ、そうですよね。副長は何があっても、絶対に死んだりしませんよね。」


大鳥「土方くん、君の宇都宮での戦いぶりは、まさに鬼神の如し。兵士たちの士気も大いに上がり、皆君を褒め称えている。」


ここまでにこやかに話していた大鳥さんだったが、不意に表情が厳しくなった。

大鳥「が。君の戦い方は、参謀としては失格。問題外だ。」

島田「ちょっと、大鳥さん!副長は療養中なんですかーー」

大鳥「ーーいいや!言わせてくれ!」

こんなに声を荒げてる大鳥さんは初めてだ。

大鳥「いいかい、土方くん。参謀は頭脳だ。頭脳が死んでしまっては、たとえ手足が残っても、戦さの遂行はできないんだ!」

その言葉に土方さんは息を飲んだ。

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彗.(プロフ) - 総ちゃんさん» コメントありがとうございます!期待に応えられるものが書けるように頑張りますね(*^^*) (2016年9月29日 19時) (レス) id: b992a17143 (このIDを非表示/違反報告)
総ちゃん - 続きが気になります。更新楽しみに待ってます(゜∇^d)!!(゜∇^d)!! (2016年9月29日 18時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
平助 - 平ちゃん離隊しちゃうんだね(ノД`)・゜・。主人公がみんなを守れたらいいのに(ノД`)・゜・。主人公頑張れ(^▽^)/ (2016年2月10日 21時) (レス) id: d5fb67acfc (このIDを非表示/違反報告)
平助 - いやー、さすがっていうか天然女たらしだね歳は(・∀・)ニヤニヤただでさえ、勇さんも究極というか国宝級の天然ぶりだからね(^▽^)/新選組のみんなって、案外天然の集まりカモ(^▽^)/ (2015年12月22日 23時) (レス) id: d5fb67acfc (このIDを非表示/違反報告)
平助 - 歳とデート(・∀・)ニヤニヤ紅玉さん、いいところで邪魔しちゃ駄目だよ(●´ω`●)歳、主人公を甘味処に誘うなんてナーイス(^▽^)/このままいい雰囲気になればいいのに(・∀・)ニヤニヤ (2015年11月5日 23時) (レス) id: d5fb67acfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彗. | 作成日時:2015年6月14日 20時

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