貴方side. ページ36
土方「………俺は……俺のしてきたことが、あんたを苦しめてたのか。あんたが一緒に喜んでくれると思って、俺は……。」
土方さんは俯いて拳を固く握り締めながら弱々しく呟いた。
近藤「すまん。お前をそこまで追い詰めたのは、俺だな。」
土方さんは一度深呼吸をし、近藤さんに向き直る。
土方「局長、命令なんだな？」
近藤「……そうだ。」
土方「…わかった。島田！残った隊士を裏口に集めろ。」
島田「はい！」
土方「A、お前もここを出る準備をしてこい。」
A「分かりました。」
私はすぐに下に戻って準備をしようとしたへ向かおうとすると、「原田くん」と近藤さんに声をかけられた。
A「はい？」
近藤「トシのことを、よろしく頼む。」
突然のことに私は驚いた。
確かに私は土方さんの側にずっといるつもりだ。
でないと、1人で絶対に無理をしてしまうような人だと知っているから。
だけど、近藤さんに言われるとは思わなかった。
きっと、もう戻って来られないと分かっているんだろう。
いくらなんでも、ばれないわけがない。
捕まればきっとそのまま殺されてしまう。
これが、最後。
私は近藤さんの代わりにはなれないけど。
私なりに土方さんを支えていこう。
私は近藤さんの目をまっすぐに見て、返事をした。
土方「本当にいいんだな。」
近藤「ああ、皆のことを頼む。」
そう言って笑う近藤さんに、土方さんは苦笑をもらした。
土方「あんたはひでぇ人だな。最後に、こんな重てぇ荷物を俺一人に背負わせて。」
近藤「すまん。」
それでもいつも通り笑う近藤さんに、土方さんは、かなわねぇな、と呟いた。
土方「どうだ？」
島田「……大丈夫です。」
土方「よし。先に行け、俺もすぐ後を追う。」
島田「分かりました。行くぞ！」
土方さんは、もう一度近藤さんを見た。
微笑んで頷く近藤さんを見て、土方さんが一瞬泣きそうな顔をしたのを私は見逃さなかった。
土方「ついてこい！」
A「はい！」
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彗.(プロフ) - 総ちゃんさん» コメントありがとうございます！期待に応えられるものが書けるように頑張りますね(*^^*) (2016年9月29日 19時) (
レス) id: b992a17143 (このIDを非表示/違反報告)
総ちゃん - 続きが気になります。更新楽しみに待ってます(゜∇^d)!!(゜∇^d)!! (2016年9月29日 18時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
平助 - 平ちゃん離隊しちゃうんだね(ノД`)・゜・。主人公がみんなを守れたらいいのに(ノД`)・゜・。主人公頑張れ(^▽^)/ (2016年2月10日 21時) (レス) id: d5fb67acfc (このIDを非表示/違反報告)
平助 - いやー、さすがっていうか天然女たらしだね歳は（・∀・）ﾆﾔﾆﾔただでさえ、勇さんも究極というか国宝級の天然ぶりだからね(^▽^)/新選組のみんなって、案外天然の集まりカモ(^▽^)/ (2015年12月22日 23時) (レス) id: d5fb67acfc (このIDを非表示/違反報告)
平助 - 歳とデート（・∀・）ﾆﾔﾆﾔ紅玉さん、いいところで邪魔しちゃ駄目だよ(●´ω｀●)歳、主人公を甘味処に誘うなんてナーイス(^▽^)/このままいい雰囲気になればいいのに（・∀・）ﾆﾔﾆﾔ (2015年11月5日 23時) (レス) id: d5fb67acfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彗. | 作成日時：2015年6月14日 20時
