風間side. ページ43
A「私はあんなもの要らないと思うんです。けど、わからないんです。変若水のお陰で山南さんの腕が治ったのも事実なので。」
風間「ふん。俺にはあんなものに頼る意味がわからんが、人間は弱い。俺たちが変若水を要らんと思うのは、鬼が人間と比べるとはるかに高い身体能力と回復力を持っているが故かもしれんがな。」
A「それも、そうかもしれませんね。」
悲しげに笑うAの横顔を見ながら俺は溜息をついた。
風間「そんなに悩んで苦しむのなら、俺と共に来い。」
A「えっ?」
風間「前にも言ったはずだ。俺はお前に惚れている。もともと人間風情にお前を預けること自体不満だが、お前がここにいたいと言うから我慢していたが・・・・・・・・お前がここにいることで苦しんでいるのなら、話は別だ。」
Aは俺から視線を逸らし、少し俯いた。
A「風間さんが、私のことを心配してくれてるのはすごく嬉しいです。けど、ここから出て行くなんて考えていません。」
Aの目には強い意志が宿っていた。
A「私が勝手に相談して心配かけたのにすみません。私は新選組のみんなが心配なんです。このまま変若水の強い力にそのうち飲み込まれてしまうんじゃないかって。」
風間「ふん。あいつらはそんなに弱くないだろう。お前だって分かっているんだろう?」
A「はい。けど、もしみんなが大怪我をして変若水を飲まないと治らないとしたら、みんなは飲んじゃうんでしょうか。」
風間「そんなことを心配するなんてお前らしくない。」
A「私らしくない、ですか?」
風間「ああ。お前ならみんなが怪我をしないように頑張る、と言うと思っていたが。」
そう言うとAの顔が少し明るくなった気がした。
A「そっか。そう、ですよね。私がみんなのことを助けてあげればいいんですよね。」
風間「だが、自分が犠牲になればいいという考えはやめろ。よいな。」
A「はい、風間さんありがとうございました。なんだか、少しすっきりしました。」
風間「俺はお前の笑顔が好きだからな。」
土方「敵の屯所に一人で入って来るなんざ、随分余裕なんだなぁ。」
A「土方さん?!」
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平助 - 作者テスト頑張れ(●´ω`●)平助共々応援していますので、頑張ってください。薄桜鬼のメンバー全員がついてるからね(●´ω`●) (2015年6月7日 2時) (レス) id: d5fb67acfc (このIDを非表示/違反報告)
平助 - すごいよ(●´ω`●)羅刹の人を解放させるなんて(●´ω`●)主人公作者平助共々応援しています。これからも頑張ってください。続楽しみにしています。 (2015年5月25日 1時) (レス) id: d5fb67acfc (このIDを非表示/違反報告)
彗.(プロフ) - 平助さん» いつもコメントありがとうございます!ちゃんとキュンってなる作品になるようにこれからも頑張ります! (2015年5月18日 23時) (レス) id: b992a17143 (このIDを非表示/違反報告)
平助 - きやー・・・・やばいやばいよ主人公が危ない。だけど、主人公の中にいる人助けてあげて。平助君左之兄早く全力で主人公の元に行ってあげて。でも、面白い。主人公作者これからも平助共々応援してますので頑張ってください。 (2015年5月18日 23時) (レス) id: d5fb67acfc (このIDを非表示/違反報告)
彗.(プロフ) - 平助さん» コメントありがとうございます!頑張ります!いろいろ案を書いてくれてありがとうございます!いろいろ考えてみます! (2015年5月15日 20時) (レス) id: b992a17143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彗. | 作成日時:2015年3月4日 20時