土方side. ページ41
土方「山南さん。」
A「死んだことにすればいいって、なんでそんなこと・・・・。」
Aは山南さんの言葉にかなり驚いているようだった。
山南「そんなに驚くことではないでしょう。今までの羅刹だってそうしてきました。私だけ例外ということはありません。鬼の副長である土方くんなら分かっていますよね?」
土方「ああ。」
確かに今までの羅刹も死んだことにして、八木邸から出ないようにしてもらってる。
山南「なので、私は八木邸で羅刹の研究に力を入れたいと思っています。」
近藤「山南君は、それでいいのか。」
山南「ええ。自分で望んで変若水を飲んだのですから。けれど吸血衝動は無くなっていなかった。またしっかり研究しなくてはならないと思います。」
沖田「山南さんがそれでいいって言うなら、いいんじゃないですか。」
藤堂「なっ、それでいいのかよ!」
斎藤「総司の言い方も軽すぎる気がするが、山南さんがそう言うなら、俺たちが無理に止めるのもどうかとは思います。実際、自我を保てなくなってしまっては、羅刹を知らない隊士達にばれてしまいます。」
原田「まあ、昨日の夜もそうなっちまったわけだしな。」
永倉「俺は土方さん達に任せるぜ。」
藤堂「まあ、みんながそういうなら。」
そして、みんなの視線が俺に集まる。
土方「わかった。今日の夜、伊東さんや他の平隊士達には、山南さんは死んだと伝える。」
山南「では、私はこれで。やはり日中は動くのがつらいようです。」
山南さんはそういいながら、広間から出て行った。
原田「俺も一回寝直してきてもいいか?」
土方「ああ。A、お前も寝てきたらどうだ。お前が一番寝不足なはずだろ。」
そう声をかけてもAは俯いていた。
原田が心配したようにAに声をかけると、Aは俯いたまま話し始めた。
A「羅刹の研究を止めることは出来ないんですか。」
広間の空気が一瞬止まったような気がした。
土方「それは出来ねぇ。」
A「でもっ!」
Aは勢いよく顔を上げ俺の顔をまっすぐ見ていた。
土方「俺だって、あれが良いものだとは思っちゃいねぇ。だが、幕府の命令には逆らえねぇし、羅刹になったやつは、もう一人や二人じゃねぇ。それなら、少しでも自我が保てるように、吸血衝動がおきないように改良するしかねぇんだよ。」
Aはまた俯いた。
そして小さな声で、寝てきます。と言って広間から出て行った。
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平助 - 作者テスト頑張れ(●´ω`●)平助共々応援していますので、頑張ってください。薄桜鬼のメンバー全員がついてるからね(●´ω`●) (2015年6月7日 2時) (レス) id: d5fb67acfc (このIDを非表示/違反報告)
平助 - すごいよ(●´ω`●)羅刹の人を解放させるなんて(●´ω`●)主人公作者平助共々応援しています。これからも頑張ってください。続楽しみにしています。 (2015年5月25日 1時) (レス) id: d5fb67acfc (このIDを非表示/違反報告)
彗.(プロフ) - 平助さん» いつもコメントありがとうございます!ちゃんとキュンってなる作品になるようにこれからも頑張ります! (2015年5月18日 23時) (レス) id: b992a17143 (このIDを非表示/違反報告)
平助 - きやー・・・・やばいやばいよ主人公が危ない。だけど、主人公の中にいる人助けてあげて。平助君左之兄早く全力で主人公の元に行ってあげて。でも、面白い。主人公作者これからも平助共々応援してますので頑張ってください。 (2015年5月18日 23時) (レス) id: d5fb67acfc (このIDを非表示/違反報告)
彗.(プロフ) - 平助さん» コメントありがとうございます!頑張ります!いろいろ案を書いてくれてありがとうございます!いろいろ考えてみます! (2015年5月15日 20時) (レス) id: b992a17143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彗. | 作成日時:2015年3月4日 20時