【薄桜鬼】紅ノ槍〜弐〜

貴方side. ページ14

それからは毎日のように斬りかかられた。






避けれた時もあれば、複数で来られてやられちゃう時もあった。








反撃したくなる時もあった。


けど、そんなことしたら・・・・・・・。


本当にみんなから人間の敵だと思われちゃう。









そんな生活も二年が過ぎた時。


左之兄から手紙がきていた。





【おじさん、おばさん、A、元気か。
文を出すのが遅くなってすまねぇ。
俺は今、新選組っていうところに所属していて、京の都にいる。俺のことは心配いらねぇ。そっちは大丈夫か？大丈夫だと良いんだが。
きっと、伊予に戻ることはもうねぇと思うが、これからも元気でな。 原田左之助】




京の都にいるんだ。


それに、もうここには戻って来ない。






私はこの二年間で、精神的にまいっていた。



だって、毎日毎日、斬られたり刺されたり、それを見たって誰も助けてくれない。



食料も、森で木の実やキノコを採ったり、畑で野菜を採ったりしていた。






A「京の都、か。私も行こうかな。」

左之兄がいるなら。




もうここにいる意味もない。

私に優しく接してくれていたおじさんとおばさんはとっくにいない。






少し・・・・いや、かなり遠いけど、行ってみようかな。








これ以上こんな生活



A「耐えられないよ・・・・。」

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