街の外れ 貴方side. ページ8
私は匡兄を追跡していたのだが、途中で気づかれたのか、撒かれてしまった。
今私は、森の中にいる。
A「どうしよう。匡兄の気配も見つからないし。」
かと言って、森の中を無闇に歩き回れば、自分がいる場所がどこかわからなくなる可能性もある。
どうするか、迷っているうちにだいぶ空も暗くなってきた。
これは帰るしかないかな、と思っていると、銃声が聞こえた。
A「始まった、のかな。」
私は銃声が聞こえたほうへ向かうことにした。
木の上を飛び移りながら移動していると、だんだん音が大きくなっていく。
その場所についた瞬間、私は固まってしまった。
なにこれ。
数が多すぎる。
その中に匡兄と、原田さんを見つける。
原田さんは今、目の前の羅刹と鍔迫り合いのような感じになっていた。
だが、後ろに迫る羅刹がいた。
このままじゃ、危ない。
けど、銃じゃ原田さんにもあたってしまう可能性がある。
こうなったら、
私は小刀を取り出し、その羅刹に向かって飛び降りた。
その勢いのまま、羅刹の胸に小刀を刺す。
羅刹はそのまま倒れた。
なんとか原田さんにたどり着く前に羅刹を殺すことができた。
そして、私は原田さんの前にいた羅刹も銃で首を撃ち倒す。
匡「っな、A!なんでここに⁈」
私の存在に先に気づいたのは、匡兄だった。
そのあと、原田さんも私の方を振り向き、かなり驚いているみたいだった。
A「私だって、鬼だし、もともと羅刹を倒すためにここに来たんだから、来るのは当たり前でしょ!」
そう言って、私は近づいてきていた、羅刹を撃った。
A「それより今は、こいつらを倒すことを優先させたほうが良いんじゃない?」
私が笑顔でそう言うと、
匡「っ・・・・、わかってるよ!」
匡兄が離れたので、私は原田さんに話しかけた。
A「大丈夫ですか?」
見る限りかなり体力が減っている。
原田「心配する程じゃねぇよ。お前のことだって守ってみせる。」
A「ありがとうございます。でも、私も戦えますから、援護します!」
そして、私達は次々と羅刹を倒していった。
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作者名:彗. | 作成日時:2015年2月3日 22時