街の外れ 原田side. ページ6
原田「もうすぐ夜になるな。」
俺は羅刹隊が通りそうだなと目星をつけた道の木に寄りかかっていた。
すると、
匡「へぇ、この場所がよくわかったな。」
後ろに不知火が来ていた。
原田「ああ、まあな。」
俺は不知火のほうを向いた。
そいつは、大きな布袋を地面に置いた。
原田「それは・・・・・⁈銀の弾丸‼︎」
匡「ああ、羅刹との戦闘になるんだ。多めに用意しておくにこしたことはねぇしな。」
そう言って不知火は銃に弾を入れ始めた。
匡「それより、お前は帰ったほうがいいぞ。お前は人間だからな、死ぬかもしれねぇぞ。」
原田「余計なお世話だ。それに、俺はそう簡単に死なねぇよ。」
そう言って返すと、不知火は笑った。
匡「まあ、そう言うと思ったけどな。」
そんなことを話しているうちに、空はだんだん暗くなってきていた。
それから、少し経って、辺りが完全に暗くなった頃、前から足音が聞こえてきた。
匡「来たみたいだな。」
原田「ああ、みたいだな。」
月光に照らされる白髪、そして人間とは思えないような紅い目。
かなりの数がいる。
そこで、一番後ろにいた綱道が俺たちに気づいたみたいだった。
綱道「なっ、貴様ら何故ここに⁉︎」
匡「羅刹を殺しに来たんだよ。」
原田「京の街には行かせねぇ‼︎」
綱道「くっ・・・、羅刹共、こいつらを殺して、存分に血を吸うがいい‼︎」
綱道の掛け声で羅刹たちは、俺たちに向かって刀を振り上げていた。
匡「行くぞ、原田‼︎」
原田「ああ、わかってる‼︎」
俺と不知火もそれぞれの武器を構えた。
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作者名:彗. | 作成日時:2015年2月3日 22時