京の街にて 原田side. ページ5
新選組から離隊して何日か経った頃。
俺は、路地裏で近くの人達が話している尊王攘夷派の奴らの話を聞いていた。
そのせいで後ろから来る気配に気づかなかったのだろう。
⁇「よぉ、原田。何やってんだ?」
俺は急いで槍を構え後ろを振り返る。
そこにいたのは、
原田「不知火、何しに来やがった。」
匡「おいおい、別に戦いに来たわけじゃねぇよ。ちょっと忠告しにな。」
原田「忠告?なんの話だ。」
俺は槍をおろさずに不知火に聞いた。
匡「今夜、ここに綱道の奴がつくった羅刹隊が来る。」
原田「それを何でわざわざ俺に教えに来た。」
匡「別にたいした理由じゃねぇ。お前は俺が殺そうと思ってるからよ、羅刹に殺されたら面白くねぇだろ。」
原田「そんな心配されなくても、羅刹になんて殺されねぇし、お前にだって殺されねぇよ!」
じゃあそういうことだ、と言いながら不知火は俺の前から消えた。
不知火がなんで言いに来たかは、やっぱりわかんねぇが、羅刹が京の街に来るってのを聞いて黙ってるわけにはいかねぇな。
俺は、羅刹が通りそうな道を予想して、そこに向かうことにした。
8人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:彗. | 作成日時:2015年2月3日 22時