あれから 貴方side. ページ18
あれから、2年が経った。
私達は、原田さんの希望で海の近くに住んでいる。
原田さんは世間では死んだことになっていた。
私は今、海を見に来ていた。
すると、遠くから私の最愛の人の声が聞こえた。
左之助「A、ここにいたのか。」
A「原田さん。」
左之助「原田じゃねぇだろ？」
そうだった。
私は、こちらに移り住んでからすぐに言われたのだった。
これからは名前で呼んでくれって。
A「さ、左之助さん/////////」
もう2年も経つけど、やっぱりなれなくて、恥ずかしい。
左之助「ったく、本当に可愛いな。」
左之助さんは私のことを抱きしめた。
左之助「そういや、お前昨日まで体調崩してたんだから、さっさと家に帰るぞ。」
A「大丈夫ですよ、風邪とかじゃなかったので。」
そう言って私は左之助さんに向かって、微笑んだ。
左之助「風邪じゃなかったら何だったんだ？吐き気するとか、食欲ねぇって言ってただろ？」
私は左之助さんに小さな声で耳打ちした。
『子供が出来たんです。』
左之助「‼︎・・・・それ、本当か？」
私は頷く。
A「正真正銘、私と左之助さんの子供です。」
左之助「じゃあ、尚更冷やしたらまずいんじゃないか？なんか、滋養のつくもん買ってくるか？」
急に焦りだした左之助さんを見て私は思わず笑ってしまった。
左之助「んっ？どうした？」
A「いえ、幸せだなって。」
そう言うと左之助さんは私の手を握ってくれた。
左之助「ああ、俺も幸せだ。」
私達は、手を握ったまま家に帰る道を二人で歩く。
どうか、このまま幸せな時間が続きますように。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彗. | 作成日時：2015年2月3日 22時
