【薄桜鬼】蒼き鬼は、紅に惹かれる。弍 (ページ11)

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街の外れ貴方side. ページ11

原田さんの夢。

それって、

A「前に教えてくれたやつですか？」

私がそう聞くと、原田さんは笑顔で頷いた。

原田「ああ。好きなやつと静かに暮らす。それが、俺の夢だ。」

A「じゃあ、私のために新選組を抜けちゃったんですか？」

私のせいで、原田さんはずっと昔から一緒にいた仲間のもとから去ることになってしまった。

原田「前も言ったが、お前のせいじゃねぇよ。俺は俺の意思で抜けたんだ。」

原田さんは私の頭を撫でてくれた。

A「はい。」

原田「それで、な。今すぐとは言わねぇ、けど俺はお前のことが好きだ。だから、ずっと一緒にいてぇんだ。」

あらためて面と向かって好きと言われると、やっぱり恥ずかしい。

しかも、ずっと一緒にいたいって！

原田「つまりは、お前と一緒に暮らしたいんだ。」

私は。

原田さんと一緒にいたい。

けど、今すぐは・・・・。

匡兄にも話さなきゃいけない。

原田「悪い。お前を困らせたかったわけじゃねぇんだ。ただ、考えてみてくれ。俺はまだしばらく、京の街にいるつもりだからよ。」

そう言って、原田さんは街のほうへ歩いて行った。

ひとまず私は匡兄と鬼の村へ戻ることにした。