屯所にて 原田side. ページ2
みんなかなり驚いているみたいだった。
まあ、それもそうか。
藤堂「はっ⁈なんでいきなり!」
永倉「そんな話今まで一回も聞いてねぇぞ!」
はじめに声をあげたのは、平助と新八だった。
斎藤「何故抜けるのだ?」
沖田「そうだよ、理由を教えてよ。」
みんなの視線が俺に向けられていた。
原田「最近の新選組のやり方が、嫌なんだよ。だから、俺は俺のやり方で京の街を守るって決めたんだ。」
沖田「つまり、近藤さんのやり方に文句があるってこと?」
近藤さんのやり方を否定されたからか、総司はかなり怒ってるみたいだ。
原田「まあ、そういうことになるな。」
藤堂「近藤さんと土方さんはそれでいいのかよ!」
近藤「原田くんが抜けたいと言っているなら、仕方ない。」
土方「無理に引き止めて、嫌々隊務をやられる訳にはいかねぇし、近藤さんが良いって言うなら、文句はねぇよ。」
斎藤「局長と副長が良いと言うのなら、俺は何も言うことはありません。」
沖田「僕も近藤さんが良いって言うなら、別に良いですよ。」
藤堂「総司も一くんもいいのかよ!なあ、新八っつぁんはどうなんだ‼︎」
新八は真剣な目をしてこっちを見ていた。
永倉「左之、本気か。」
原田「確かに、今までずっと同じ釜の飯を食った中だ。寂しいけどよ、もう決めたことだ。俺は俺の信念を貫く。」
永倉「お前が本気なら、俺は止めねぇよ。」
そう言って、新八はいつもの笑った顔に戻った。
原田「新八、ありがとよ。」
藤堂「新八っつぁんまで・・・。」
沖田「平助は左之さんが居なくなるのが、寂しいだけでしょ?」
藤堂「・・・・・・・・そうだよ!今までずっと一緒にいたんだから寂しいに決まってるだろ。」
原田「平助。」
藤堂「・・・・・・ああ、もうわかったよ!俺だって、左之さんが本気なのに、無理に止める気はねぇよ。」
原田「ありがとよ。」
そのあと俺は、ほかの隊士にも別れの挨拶をしに回ることにした。
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作者名:彗. | 作成日時:2015年2月3日 22時