屯所にて 原田side. ページ50
土方「入れ。」
そこは、土方さんの部屋だった。
原田「どうしたんだ?」
きっと、さっき近藤さんに話した話だろうということはわかっていたが、あえて聞いてみた。
土方「新選組を抜ける気なんだってな。」
原田「ああ。」
土方「何でだ。」
原田「それは、近藤さんに説明した通りだ。土方さんや近藤さんには本当に感謝してる。殿っていう役割にも誇りを持ってやってるつもりだ。けど、今の新選組は俺が目指していたものと違うんだ。」
土方さんは俺の目をまっすぐ見ていた。
俺の言っていることが、本当なのか嘘なのか見定めているみたいだった。
土方「そうか。・・・・・・・・お前が出て行きたいって言うなら仕方ねぇ。俺に、それを止める権利はねぇからな。」
原田「ありがとな、土方さん。」
土方「もし抜けるとしたら、いつだ?」
きっと明日は無理だな。
早くて明後日ってとこか。
原田「明後日にはここを出る。」
土方「随分急なんだな。・・・・いや、わかった。なら、今夜にでも幹部連中を広間に集めて話をするか。」
原田「わかった。」
俺は、土方さんにもう行っていいと言われたので、結局自分の部屋に戻ることにした。
そして、その日の晩
広間に幹部隊士が集められた。
土方「話ってのは、原田の離隊についてだ。」
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作者名:彗. | 作成日時:2015年1月23日 22時