京の街にて 貴方side. ページ48
あれからしばらくして
たまたま匡兄の部屋をのぞくと、銀の弾丸を大量に鞄に入れている匡兄を発見した。
A「匡兄、何してんの?」
匡「っ・・・。Aか、別に何もしてねぇよ。」
匡兄は一瞬固まった。
これは何かあるな。
A「何もしてないって、そんなに弾丸用意して何言ってんの?戦か何かあるの?」
匡「いや、何もねぇよ。ただ、万が一の時のために用意してるだけだ。」
匡兄はまた鞄に弾丸を入れ始めた。
私は考えた。
鉛玉より高い銀の弾丸を大量に買っているということは・・・・・・・・・。
もしかして、羅刹が関係してるのかな。
だとしたら、私だって行きたい。
A「ねぇ、羅刹を倒しに行くの?」
匡「あァ?ちげぇよ。」
ああ言ってるけど、きっとそうなんだ。
だって、言った時また固まってたし。
A「嘘、行くんでしょ?私も連れてってよ!もともと、その為に京に来たんだから‼」
そう言うと、匡兄はやっと私の方を見てくれた。
匡「ダメだ。今回のは危険すぎる。」
A「・・・・・わかった。」
私は諦めることにした。
A「気をつけてね。いつ行くの?」
匡兄は私があっさり諦めたことに驚いたようだった。
匡「夜だ。」
A「わかった。じゃあ、私は部屋に戻るね。」
私は部屋に戻るなり、洋服を取り出し、銃の点検と弾を用意した。
そう簡単に諦めるわけがない!
連れてってもらえないなら、前みたいに尾行すればいいだけだ。
出発は夜って言ってた。
A「匡兄に気づかれないように気をつけないと。」
私は再び準備を始めた。
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作者名:彗. | 作成日時:2015年1月23日 22時